「ダサい」ことの理由?

カエターノ・武野・コインブラ*1「女子大生の就職活動ルックは、どうしてダサくなきゃいけないのか?」http://mess-y.com/archives/20156


曰く、


 男性のリクルート姿って普通の仕事着の延長線上にあると思うんですが(リクルートスーツと、普通のスーツの違いもほとんどない)、女性のリクルート姿は仕事着とまるで違います。あんなダサい格好で仕事している女性、研修中と思わしき時期以外は全然見かけないじゃないですか。ボディラインを可能な限り隠すもっさりした形のスーツ、謎にデカいシャツの襟、ヒールの太い黒パンプス、ひっつめ黒髪、すべてがダサい。春先は皆、一様にトレンチコートを羽織ってダサさをやや隠せるものの、トレンチとあの独特な就活メイクのミスマッチが悲劇的。就活スタイルで美人に見える人は、もともと相当な美人のみでしょう(学年上位3名の美女くらい、すなわちAKBにいないレベル)。そもそも“適切な清潔感の出し方”なんて誰も教わらないことで、きっちりした格好をしているつもりなのに“微妙に不潔っぽい”状態になってしまう就活学生さんを電車内や通勤経路で見かけるたびになんとなく悲しくなります。

 将来のためとはいえ、女子だけまるで罰ゲームみたいな姿で就活しているのは不憫です。採用担当者も困らないんですかね。普段とまったく違う感じで面接に来られて、そのコの人となりがわかるものなんでしょうか。「就活メイクで面接に来る = 常識とか慣習に従順である = 会社にも従順だろう」と見ているとしたら、もっと別なやり方をしてあげて欲しいと思います。

タイトルに反して、「どうしてダサくなきゃいけないのか?」という理由は、コンフォーミズムの証明ということが示唆されている以外には示されていないのだった。どうしてなんでしょうか。また、これは最近になって始まったことではない。就活中の女子大学生というのは、20年前も(或いはそれ以前から)「ダサ」かったわけだけど。
ところで、これは(トンデモであるにも拘わらず広く流布している)女性に関しての或る理論に対する重大な反証を構成するかも知れない。