パパの死

「《巴巴爸爸》的爸爸去世了」『東方早報』2015年3月5日
Olivier Delcroix “Les Barbapapa pleurent la mort de l'un de leurs créateurs” http://www.lefigaro.fr/bd/2015/03/01/03014-20150301ARTFIG00173-barbapapa-pleure-la-mort-de-l-un-de-ses-createurs.php
Tom McLean “‘Barbapapa’ Co-Creator Talus Taylor Dies” http://www.animationmagazine.net/people/barbapapa-co-creator-talus-taylor-dies/


バーバパパ*1のパパである漫画家のTalus Taylor氏*2が2月19日に巴里で死去した。享年82歳。この事実は3月1日まで伏せられていた。Taylor氏は桑港生まれの米国人。巴里に渡って、将来『バーバパパ』を共作することになるAnnette Tison*3と出逢い、結婚したこと以外、Taylor氏の人生はあまり知られていない。
3月5日の朝、息子と一緒に偶々『バーバパパ』のDVDを視ていたのだった。息子を幼稚園に送っていった後に新聞を買ったら、Talus Taylor氏の訃報が載っていたのだった。ところで、『バーバパパ』のアニメを最初に視たのは、1989年から90年にかけて中国に住んでいたとき。『バーバパパ』は中国で1988年に初めてオンエアされた。中国で最初に放映された西側のアニメ。
Barbapapaはそもそもbarbe à papaで、パパの髭、さらには綿菓子。どの記事も言及する、1970年に巴里のリュクサンブール公園でTalus Taylor氏が偶々子どもが叫ぶBaa baa baa baaを聴いたエピソードは、言語が詩的言語*4になる特権的な瞬間のシンプルではあるが的確な例だろうと思う。
ところで、Taylor氏は『オバQ』を知っていたのだろうか。