苦情はなかった

『朝日』の記事;


悩み事相談で2千万円稼ぐ 空自、50代空曹長を停職に

張春穎

2015年2月25日21時29分


 航空自衛隊は25日、自宅で有料の悩み事相談を受けていたとして、電子機器の整備員の教育などをする第2術科学校静岡県浜松市)の50代の男性空曹長を、停職40日の懲戒処分とし、発表した。隊員の企業経営などを禁じた自衛隊法に違反するとしている。本人の口座に、約40人から計2千万円の報酬を得た記録が残っていたという。

 空自浜松基地によると、空曹長は1999年に悩み事相談を開始。2006年にはホームページを開設し、人間関係や健康の相談に乗っていた。「借金返済に困っていた」のが始めた理由で、相談料は3千円だったと説明。現金で受け取ることもあったという。

 12年10月に匿名の投書が上司に届いて発覚。やめるよう指導されたが、その後も続けていた。約100人から相談され、「悩める人の役に立ちたかった」とも話しているという。昨年8月、空自の浜松地方警務隊が同法違反容疑で書類送検したが、静岡地検浜松支部は昨年12月、不起訴処分(起訴猶予)としている。

 空曹長は、第2術科学校で事務を担当していた。校長の西谷浩一空将補は「法令を順守すべき隊員による犯罪行為が長期にわたり行われたことは誠に遺憾」とする談話を発表した。(張春穎)
http://www.asahi.com/articles/ASH2T5RHCH2TUTPB015.html

「犯罪行為が長期にわたり行われたことは誠に遺憾」だって。たんなる就業規則違反じゃねぇか。「匿名の投書」だけど、所謂騙された! というような苦情ではなかったわけだ。「悩み事相談」を、しかも「有料」で、これだけの間、クレイムもなしに続けられたということは、「相談」の才能があるということだよ。それなのに、それに相応しい職務を与えることなく、たんなる「事務」として処遇をしていた、その人事能力のなさこそ、問題にされるべきだろう。