曽野とは反対の

承前*1

吉村峰子「南ア永住の日本人より曽野綾子さんへ」http://www.huffingtonpost.jp/mineko-yoshimura/ayako-sono_b_6704152.html


曽野綾子の「アパルトヘイト」賛美に対する準現地人からの反論。これによって、曽野の言説は事実認識の準位でその妥当性が崩れてしまうのだった。興味深いのは以下のパッセージ;


最後に、2015年現在、私の娘がケープタウンで大学生をしています。ここには、あなたが提唱する[のとは]*2まったく逆の毎日が繰り広げられています。

彼女の住む共同住宅用としての一軒家は、一人一部屋は日本でいう8畳くらい、そのほかに5名の他の同居人と共有で使う広いラウンジ、キっチンがついています。その一軒屋には、日本人の私の娘、南アの黒人女学生2名、白人男性2名、白人女性1名が、何の不都合もなく、共同生活をしています。全員がケープタウン大学生かその卒業生です。

曽野綾子さん、あなたには、命をかけてこういう現実が来るよう戦ってきた故ネルソン・マンデラさんはじめ多くの南アの人々にどんな説明をするのでしょうか。

曽野綾子って、一応文化人類学者の母なのだった。だからといってどうだということもないけど。

*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150218/1424283180

*2:引用者による文法的補正。