死せるたかじん、生ける何とかを走らす

百田尚樹*1やしきたかじん*2の晩年について書いた本を巡って騒動が起こっているそうな。まあ、この騒動を含めて、百田が経営委員を務めているNHKでドラマ化すればよろしい。
『日刊スポーツ』の記事;

たかじんさん長女、百田氏著書差し止め訴え

日刊スポーツ 11月21日(金)18時32分配信


 今年1月に亡くなったタレントやしきたかじんさん(享年64)の闘病生活を描いた百田尚樹氏のノンフィクション作品でプライバシーを侵害されたとして、やしきさんの長女(41)が、発行元の幻冬舎に出版差し止めなどを求める訴えを21日、東京地裁に起こした。長女はやしきさんと最初の妻との間に生まれた。


 訴状によると、百田さんはやしきさんと昨年10月に再婚した妻との闘病生活をまとめた「殉愛」を今月5日に出版した。長女側は「再婚した妻側の話を無批判に受け入れた内容で、親族らに取材していない」と主張。長女がやしきさんに金を無心するなど、確執があったように書かれているとして「事実に反した内容で父親への思いや名誉を傷つけられた」と訴えている。

 幻冬舎は「担当者がおらずコメントできない」としている。

 同書については、出版後からネット上で批判が相次ぎ、百田氏は11日午後3時過ぎに自身のツイッターを更新し、「未亡人に対する誹謗(ひぼう)中傷がひどすぎる! 実態も真実も何も知らない第三者が、何の根拠もなく、匿名で人を傷つける。本当に人間のクズみたいな人間だと思う!」などと激怒した。

 さらに「未亡人に対するいわれなき中傷レビューを、真実を何も知らない第三者が面白がって『参考になる』ボタンを押しているのが、本当に腹が立つ」と怒りのツイートを重ね、「非難されるところなど何もない未亡人を攻撃して、何が楽しいのか。恥を知れ!」と強く批判した。

 百田氏は9日に放送されたフジテレビ系「Mr.サンデー」で、同書を基にしたやしきさんさんの闘病生活再現VTRに対し、翌10日にツイッターで「VTRは実にひどい作りやった!」と怒りをあらわにし、「作り手に技術がないのはもちろんだが、何よりも愛がない!」と心情を吐露していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141121-00000066-nksports-ent

See also


ace23「最期を看取った妻が重婚?やしきたかじんの遺言本に疑惑の声…」http://matome.naver.jp/odai/2141597678302986301
syatohan「【重婚?】『殉愛』発売後、やしきたかじんの嫁さくらにイタリア夫発覚?」http://matome.naver.jp/odai/2141580954218023801


『殉愛』なる本は読んでもいないので、百田/さくらの方に正当性があるのか、「長女」の側に正当性があるのかはわからない。ただ、どちらの側に立つにせよ、この論争(係争)は遺産が賭けられたゲームだということは念頭におく必要があるだろう。
また、『日刊ゲンダイ』の記事;


百田尚樹氏に“売名作詞家”と叩かれた及川眠子氏が本音語った

日刊ゲンダイ 11月21日(金)10時26分配信


 作家の百田尚樹氏がツイッターで怒っている。今年1月に亡くなった関西の視聴率王・やしきたかじんさん(享年64)の最後を追った近著「殉愛」での一件だ。

 同書で百田氏は、たかじんさんの歌「エゴイズム」を引用。そこへ「エゴイズム」の作詞家・及川眠子氏が12日、自身のツイッターで疑問を投げかけた。「解釈が違うよ〜」(以下、ツイッターから)と。

 さらに「なぜ及川のとこに取材に来てくれなかったんだろう。いつでもどこでも何でも喋ってやったのに」(15日)、「たかじんの筆跡にも違和感がある」(16日)などとつぶやき続けた。

 及川氏は、たかじんさんのヒット曲「東京」を含め、39曲を提供。言うまでもなく、長い付き合いだった。また、作詞家として、Winkの「淋しい熱帯魚」はじめ、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニングテーマ「残酷な天使のテーゼ」も手掛けた超人気者。“エヴァ”ファンの間では“神”とあがめられる存在だ。

■「凄く戸惑ってます」

 この間、2ちゃんねるなど外野から、たかじんさんの妻の過去の噂話などを掘り下げるやからも現れ、“火に油を注ぐ”格好に。そこで、ついに百田氏がブチ切れた。

「ヒステリックな正義感(?)を振りかざして他人を攻撃する人間も腹立たしいが、この機に乗じて売名行為する作詞家というのも実に厄介や」(18日)

 で、19日、及川眠子氏を直撃すると――。

「ハハハ。凄く戸惑ってます。私のツイッターでの問いかけに帰ってきた答えが“売名作詞家”とは…。なんでこんなに怒っているのか? 私はあの本を非難してるわけでもないのにね。ただ、エゴイズムの詞の解釈が違いますよ、それにもうひとつ、ノンフィクションマニアのひとりとして<取材相手に偏りがあるのでは? 答えて>と言っただけなんだけど」

 百田氏は、振り上げたこぶしをどう降ろすつもりなのか?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141121-00000008-nkgendai-ent

百田は、これ以外にも、やしきたかじんの元マネージャーを口汚く罵り犯罪者だとほぼ断言しているらしい*3。だから、これって百田が仕組んだ所謂炎上マーケティングじゃないのという可能性は否定できず*4、百田=歴史修正主義者という背景的な事実と合わせると、上でどちらが正当なのかわからないと言ったにも拘わらず、百田/さくら側の心象は悪いのだ。あくまでも心象にすぎないけれど。