コーラの話とか

沈彬「水不知道答案、偽科学、走好不送」という記事*1の中で、中国に蔓延る疑似科学の例として、「可楽殺精」というのが挙がっていた。コーラで精子を殺す。さすがに俺の世代では信じていた奴はいなかったと思うけれど、例えば団塊の世代の青春時代には少なからぬ支持があったんじゃないだろうか。その起源についても知らぬ。コカ・コーラの会社の方に訊いても教えてくれるだろうか。まあ、コーラには(陰謀理論めいたものも含む)様々な都市伝説があるわけだけれど。

話は替わって、「妊娠」の話。

村島有紀「「妊活」より正確なタイミング法は?排卵の2日前、月経周期をデータ化」http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/141012/lif14101212000001-n1.html http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/141012/lif14101212000001-n1.html http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/141012/lif14101212000001-n3.html


「妊娠」しやすい日というのは「排卵日」ではなく、実は「排卵日の2日前」であるという。


(前略)産婦人科クリニック「東峯婦人クリニック」(東京都江東区)の副院長、竹内正人さん(53)は「排卵日の性交が最も妊娠しやすいと思っている夫婦が多い。しかし、もっとも妊娠しやすいのは排卵日の2日前」と指摘する。
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/141012/lif14101212000001-n1.html

竹内さんによると、男性の精子が女性の体内で生き続けるのは2、3日が一般的だが、なかには4、5日間生き続ける精子もある。また、動きの早い精子は5〜6時間で受精が行われる卵管に達するが、遅い場合は数日かかる。一方、卵子排卵後、24時間しか生殖能力がない。

 「最近の研究で、排卵のときに卵管にある精子の数が多いほど受精率が高いことが分かってきた。排卵当日の性交では、多くの精子がたどり着く前に卵子の寿命が尽きてしまう」と竹内さん。排卵時に多くの精子が卵管に待機している状態が望ましいという。
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/141012/lif14101212000001-n2.html

また、


村島有紀「「この日、お願い」になえる“妊活”夫たちの苦悩」http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/141014/lif14101412240008-n1.html http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/141014/lif14101412240008-n2.html http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/141014/lif14101412240008-n3.html


「妊活」をしている女性の80%以上が「排卵日に合わせた性交渉」を実践しているという。それに対して、「この日」狙い撃ちのセックスに「プレッシャー」を感じる夫たち。それはわかるけれど、何か前提が間違っているような気もする。最小限の投資で最大限の利潤を狙うといった感じの効率主義ってどうよ、という感じだ。セックスの頻度を増やせば「排卵日」やその2日前に被る確率も自然と高まるのでは?

*1:『東方早報』2014年10月23日 Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141023/1414037159