到達せず

不破雷蔵*1「中年層で加速する新聞離れ」http://bylines.news.yahoo.co.jp/fuwaraizo/20131031-00029247/


中年層の(紙の)新聞離れが深刻なのだそうだ。また、ポータル・サイトやソーシャル・メディアのニュースは読むけれど、新聞社のサイトにアクセスして読むということはしない。有料コンテンツなんてとてもとても、ということらしい。曰く、


少なくとも現時点では、新聞社による「紙からデジタルへの顧客の誘導」は芳しい状況ではないようだ。若年層は元より新聞を読まず、中堅層は急速に離れていく。現在多くを支えている「現在」のシニア層が時代の流れと共に数を減らしていけば、全体としての新聞離れはさらに加速するに違いない。
そもそも中年層にとって、新聞というのは熟読すべきものではなかったのかも知れない。例えば、職場とか顧客といった世間の話題についていくためには見出しを知るだけで十分だったとか。勿論、これは極論ではあろうが。
ところで、ニュースを読む場所として、新聞社のサイトよりもYahooとかLivedoorといったポータル・サイトの方が優れているということも事実なのだ。日本のネット新聞記事の特徴は記事の中に(自社の記事であれ、その他のソースであれ)その外部へのリンクが殆どないということである。自己完結しているというか、行き止まりになっている。これはインターネットの基本中の基本、ハイパーリンクということを理解していないということなのだ。他方、ポータル・サイトでは、同じ出来事についても、複数のソースによる報道を読み比べることができる。新聞社のサイトでも、他社の記事にリンクを張るということをすればいいのにね。というか、BBCではそれを行っている。また、記事の中にリンクがないということは引用文献や参考文献を明示しないということと同じなので、日本のブンヤどもの多くには、(例えば)小保方晴子の博士論文をdisる*2資格なんてないということにもなる。