モラトリアム1年

承前*1

『毎日』の記事;


早稲田大:小保方氏の博士号取り消しも 指導教官ら処分

毎日新聞 2014年10月07日 15時58分(最終更新 10月07日 17時31分)


 早稲田大の鎌田薫総長は7日、記者会見しSTAP細胞論文(今年7月に撤回)の筆頭筆者である小保方晴子理化学研究所研究ユニットリーダーが同大に提出した博士論文について、論文の訂正など大学側が提案した条件を満たさない場合は学位(博士号)を取り消す方針を決めた。小保方氏にも6日、伝えたという。

 同大は方針について、学位取得の過程で指導・審査に重大な不備・欠陥があったとして、おおむね1年間の猶予期間を設けた上で論文の訂正と再度の論文指導ならびに研究倫理教育を受ける機会を与え、「博士学位論文としてふさわしい」と判断されれば学位を維持するという。期間内に訂正が完了しない場合には、学位は取り消すとしている。

 同大はまた、先進理工学研究科の指導・審査体制に不備があったとして、小保方氏の指導教官であった常田聡教授を停職1カ月、副査の教員を訓戒の処分とした。管理責任があったとして、鎌田総長自身が役職手当の20%を5カ月分、当時の研究科長も同じく役職手当の20%を3カ月分、それぞれ自主的に返上するという。

 小保方氏の博士論文をめぐって、同大の調査委員会(委員長=小林英明弁護士)が7月、6カ所に不正があったと認定しながらも、それらが博士号を授与した判断に重大な影響を与えていないとして「博士号取り消しに該当しない」とする調査結果を発表していた。これを受け、鎌田総長は学内で検討することを明らかにしていた。【平野美紀/デジタル報道センター】
http://mainichi.jp/select/news/20141007k0000e040231000c.html

See

早大:小保方氏博士論文 鎌田総長の発言詳報 「猶予」は学位授与の審査に重大な不備あったから」http://mainichi.jp/feature/news/20141007mog00m040001000c.html
早大:小保方氏博士論文 鎌田薫総長と報道陣との一問一答 「学位審査に重大な手落ち」」http://mainichi.jp/feature/news/20141007mog00m040003000c.html


上に引用した記事だとわかりにくいが、「鎌田総長の発言詳報」を読むと、あくまでも「博士号取り消し」が前提であることがわかる;


小保方氏の博士論文は学位規則23条にのっとり、学位を取り消すことにした。しかし先進理工学研究科における指導・審査過程に重大な不備、欠陥があったと認められるため、一定の猶予期間を設けて、論文指導ならびに研究倫理教育を受ける機会を与え、それが適切に履行され、博士学位論文にふさわしいと判断した場合は学位を授与する。訂正が定められた期間に終了しない場合は学位を取り消す。
「取り消すことにした。しかし」という論法。
ところで、「常田聡教授を停職1カ月」ということだけれど、「停職」期間中の担当講義とかはどうなるのか。休講、それとも誰かが代講?