200万と200回

京都市の〈逆援助〉詐欺事件*1
昨日引用した『産経』の記事を再度コピペしてみる;


「デートする度に女性から3万5千円〜7万円もらえる」出会い系サイトで詐欺被害…独占契約名目で1千万 

2014.9.3 23:21

 女性とデートしたら現金がもらえるともちかけられ、京都市上京区のアルバイトの男性(42)が独占契約の権利金などとして約1050万円をだまし取られたと京都府警上京署が3日、発表した。同署は詐欺事件として捜査している。 

 同署によると、男性は昨年11月上旬、出会い系サイトから「デートしましょう」などとする出会い系サイトを紹介するメールを携帯電話で受け取った。

 記載されたホームページの電話番号に連絡したところ、社員を名乗る男から「資産的に裕福な女性が男性を求めている。デートする度に女性から3万5千円〜7万円の現金が支払われる」と言われ、契約。

 その後、男から「女性と交際するには権利金が必要」「女性と独占契約するには200万がいる」などと持ちかけられたという。

 実際にデートした女性から現金3万5千円を受け取ることもあり、信用した男性は今年6月上旬までに計10回にわたって、計約1050万円を口座に振り込んだ。

 サイトの電話番号につながらなくなり、男性は被害に気付いた。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140903/waf14090323210054-n1.htm

同じ事件を伝える『毎日』の記事。微妙に記述が異なっている(例えば「詐欺」に気づいた契機);

詐欺:「女性と交際で現金支払う」…1050万円被害

毎日新聞 2014年09月05日 18時12分(最終更新 09月05日 18時28分)


 京都府警上京署は3日、女性とデートすれば現金を受け取れると持ちかけられた男性が、計1050万円をだまし取られる詐欺事件が発生したと発表した。

 署によると、昨年11月、京都市上京区のアルバイト男性(42)の携帯電話に、出会い系サイトのメールが届いた。サイトが案内する会社のホームページを見て会社の番号に電話したところ、男の声で「裕福な女性とデートする度に、女性が3万5000円から7万円を支払う」と誘われた。ただし、女性と交際するには事前に権利金の支払いが必要などといわれ、男性は2013年11月〜14年6月に計10回、会社の銀行口座に現金を振り込んだという。

 今年7月に銀行から「振り込んだ口座は犯罪に利用されていたので凍結した」との連絡が男性にあり、詐欺に遭ったのが分かった。【松井豊】
http://mainichi.jp/select/news/20140906k0000m040013000c.html

「デートする」というのはセックスの換喩的表現だろう。『産経』の記事に従えば、週1回やるとして、1回3万5千円で、「権利金」の200万円の資を取るのには1年以上かかるななどと計算をしてしまった。ただ、この「京都市上京区のアルバイト男性(42)」がその5倍以上の金を払ってしまっていることの説明はつかない。女性5人に対する「権利金」を払った?
200万円で思い出したのだけれど、STAP細胞騒動*2において、あの小保方晴子もSTAP現象の再現に200回成功していると言い放ってしまったことが命取りになったのではないだろうか。どの時点で見限ったのかは人それぞれなのだろうけど、〈200回〉発言で見限ったという人は多いのではないだろうか。200回ということは、研究期間を考えれば、実験の度にほぼ成功、打率10割近いということだろう。それに対して、世界の一流研究機関が軒並み再現に失敗し、STAP論文共著者の若山照彦も自ら再現を10回以上試みるも打率零。4月以降、やはり共著者である丹羽仁史が20回以上再現を試みたにも拘わらず、成功していない。素人の素朴な実感からすると、200回成功と追試の為体のギャップってどうよということになる。小保方晴子も200回なんて言わないで、せいぜい10回か20回にしておけば、もうちょっと長持ちしていたのかも知れない。