米倉斉加年

『読売』の記事;


米倉斉加年さん死去…「放浪記」「花神
2014年08月27日 03時00分


 内面をにじませた深みのある演技で存在感を示した俳優、演出家で画家としても知られた米倉斉加年(よねくら・まさかね)さんが26日、福岡市内で亡くなった。

 80歳だった。

 福岡県出身。1957年に劇団民芸の演劇研究所に入り、一時退団したが2000年まで同劇団で活躍した。名優・宇野重吉に師事し、舞台「桜の園」「ゴドーを待ちながら」などに出演。芸術座公演「ラブ」ほかの演技で1966年の紀伊国屋演劇賞を受賞した。森光子主演の「放浪記」「おもろい女」など商業演劇でも活躍。2007年に劇団「海流座」を結成、出演と演出の両面で力を発揮した。

 一方でテレビ、映画にも進出。NHK大河ドラマ風と雲と虹と」「花神」「勝海舟」、NHK連続テレビ小説藍より青く」、映画「真田風雲録」「動乱」「遥かなる走路」や「男はつらいよ」シリーズなど多数に出演。面長の個性的な顔だち、知的な演技で親しまれた。

 1970年ごろから絵日記や挿絵を発表し、76、77年にはイタリア・ボローニャ国際児童図書展でグラフィック大賞を連続受賞。83年に出版した絵本「おとなになれなかった弟たちに…」は、中学の国語教科書にも採用された。
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20140826-OYT1T50167.html

私が米倉さん*1を知ったのはNHKの『男は度胸』というドラマ*2だったのだが(大岡忠相役)、「斉加年」という名前は小学生には難読すぎた(今でも難しいけれど)。当時、親に何て念むの? と訊いて、親も知らないと答えたと思う。それから、『明智探偵事務所』*3における「怪人二十一面相」役。最近では『パッチギ! LOVE & PEACE』*4に出ていたんだね。そうそう、「モランボン」のCMも忘れてはいけないのだった。元々「民藝」だったし、典型的な左翼演劇人だったわけだが、そうした枠に収まりきらない存在を救ったのがイラストレーションの仕事だったのではなかったか。
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