久野輝夫という人

留学生を巡る文書偽造疑惑ということだと、2011年に「福岡第一高校」の事件があった筈だが、その後どうなったのだろうか*1
中日新聞』の記事;

偽造書類で中国人編入学 中京学院大元准教授逮捕


2013年11月12日 11時54分

  学生を確保し自らの地位向上につなげようと、偽造書類で留学生を編入学させたとして、愛知県警は12日、有印私文書偽造・同行使の疑いで、名古屋市天白区久方1、中京学院大岐阜県瑞浪市)元准教授の久野輝夫容疑者(53)ら4人を逮捕したと発表した。

 他に逮捕したのは、いずれも中国籍名古屋市千種区内山3、職業不詳胡昊(32)と同所、留学生張慧慧(21)、同市北区駒止町2、留学生王●扉(21)の各容疑者。

 逮捕容疑では、共謀して昨年7月ごろ、中国の大学の通信課程で単位を取得したとの成績証明書を偽造。編入学させるため、中京学院大に提出したとされる。

 県警によると、久野、張、王の3容疑者は容疑を認めている。胡容疑者は黙秘している。

 久野容疑者は現代中国の政治経済が専門で、事件当時は同大の留学生支援部長も務めていた。学生を確保することで「自らの実績になり、教授になれると思った」という趣旨の供述をしているという。

 押収したパソコンからは、数十人分の偽造の証明書のデータが見つかった。久野容疑者は「数十人を不正に編入学させた」と話しているという。

 久野容疑者は、知人の中国人男性に交際を強要したとして、今年3月に逮捕監禁致傷容疑で逮捕され、公判中。事件後に懲戒解雇された。

(注)●は弁のムが羽の旧字体

中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013111290115407.html

もしかして、中京学院大学の学長室の壁には各教員毎に何人学生を「確保」したのかという棒グラフが張ってあるのかしらと想像してしまった。
「現代中国の政治経済が専門」ということだが、全然存じ上げなかった。まあ、それは俺が不勉強だということで仕方のないことだろう。Wikipediaのエントリーがあるくらいなので、まあ有名人とはいえるのだろう*2。このエントリーは酷いもので、読み物としては波瀾万丈な人生だったなという面白さはあるのだが、記述の典拠は全く示されていないし、著書や論文のリストもない。検索をかけてみると、この方は「同志」*3ということで有名なのだった。上の『中日新聞』の記事では自己検閲のために、「知人の中国人男性に交際を強要したとして、今年3月に逮捕監禁致傷容疑で逮捕され、公判中」というちょっと意味の取りづらい表現になっているけれど。
スポニチ』;

中京学院大の准教授ら逮捕 中国籍の男性を監禁、暴行


 中国籍の男性会社役員(30)を監禁、暴行したとして、愛知県警中署は22日までに、逮捕監禁致傷の疑いで、中京学院大経営学部(岐阜県中津川市)の准教授久野輝夫容疑者(53)=名古屋市天白区=ら3人を逮捕した。

 中署によると、他に逮捕したのは会社員門田浩昌容疑者(50)=兵庫県西脇市=と会社員戸室隆行容疑者(36)=同県三田市。門田容疑者は久野容疑者と以前から知り合いだった。

 被害男性は留学生の支援や貴金属の卸売りをする会社の役員で、久野容疑者と交友関係のトラブルがあったとみられる。

 久野容疑者は「話し合いができる状態にしたかった。殴っていない」と容疑を一部否認。門田容疑者は「悪い中国人がいるので懲らしめてほしいと言われて手伝った」と容疑を大筋で認め、戸室容疑者は容疑を認めている。

[ 2013年3月23日 06:00 ]
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/03/23/kiji/K20130323005457000.html

『産経』;

元准教授ら起訴内容認める 中国人男性を監禁、暴行
2013.5.29 16:16


 中国籍の知人男性(31)を監禁、暴行したとして逮捕監禁致傷の罪に問われた中京学院大元准教授の久野輝夫被告(53)=名古屋市天白区=の初公判が29日、名古屋地裁(松田俊哉裁判長)であり、久野被告は暴行への一部関与を否定したが「おおむね間違いない」と起訴内容を認めた。

 共犯として同罪に問われた自営業、門田浩昌被告(51)=兵庫県西脇市=と会社員、戸室隆行被告(36)=兵庫県三田市=は起訴内容を全面的に認め、審理が分離された。

 検察側は冒頭陳述で、久野被告に同性愛の好みがあるとした上で「被害者に交際を迫ったのに拒否され、実力で捕まえて自己の思いを伝えるしかないと思った」と動機を指摘。知人に紹介された門田被告らに頼み、男性を監禁、暴行したとしている。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130529/waf13052916200026-n1.htm


さて、「秘密保護法案」*4を巡って。『毎日』の記事;


秘密保護法案:「知る権利侵害」 キャスター8人が声明

毎日新聞 2013年11月11日 21時36分(最終更新 11月11日 22時07分)


 田原総一朗さん、鳥越俊太郎さんらテレビでキャスターなどを務める8人が11日、東京都内で記者会見し、審議中の特定秘密保護法案について「取材・報道の自由が著しく制限され、国民の知る権利が大きく侵害されかねない」と反対する声明を出した。8人は自発的に集まったという。

 テレビ朝日朝まで生テレビ!」司会の田原さんは行政側が秘密の指定をする制度について「国会もチェックできない」と問題点を指摘、秘密文書の扱いについても「どの国も20〜30年で公開するが(法案では)内閣が承認すれば30年以上隠される」。TBS「報道特集」キャスターの金平茂紀さんは、1972年の沖縄返還に伴う密約文書の存在を政府が認めていないことに触れ、「政府はうそをついてきたし、これからもうそをつく」と訴えた。

 参加者はほかに、元読売新聞記者の大谷昭宏さん、TBS「ニュース23」アンカーの岸井成格さん、テレビ東京週刊ニュース新書」キャスターの田勢康弘さんらで、他に赤江珠緒さん、吉永みち子さんが呼びかけ人に加わった。【青島顕】
http://mainichi.jp/select/news/20131112k0000m040074000c.html