そもそも

承前*1

『産経』が配信した共同通信の記事;


猪木氏、平壌に到着 労働党幹部らと会談へ
2013.11.2 16:49


 日本維新の会アントニオ猪木参院議員は2日、経由地の中国・北京から空路平壌に到着した。7日まで滞在予定で、朝鮮労働党金永日国際部長ら北朝鮮の要人と会談する見通し。スポーツ交流行事にも参加する予定だ。

 猪木氏の訪朝について、参院議院運営委員会理事会は不許可と決定。理事会決定に反し渡航するのは異例で、与野党から批判の声が上がっている。

 猪木氏は北京の空港で出発前「いろんな案件について(北朝鮮側と)正面切って話し合えればいいと思う」と語った。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/131105/waf13110512000016-n1.htm

『産経』の記事;

「猪木議員の勝手な行動は許されない」 橋下氏、平壌の事務所開設めぐり批判
2013.11.5 14:08 [west政治]
アントニオ猪木参院議員


 日本維新の会所属のアントニオ猪木参院議員が理事長を務めるNPO法人「スポーツ平和交流協会」の事務所が北朝鮮平壌に開設されたことについて、維新共同代表の橋下徹大阪市長は5日、「(事前には)聞いていない。北朝鮮との関係は極めて慎重にしなければならず、一議員の勝手な行動は許されない」と不快感を表した。

 猪木氏は「スポーツを通じ平和に貢献したい」としているが、橋下氏は「拉致問題を解決するという維新の方針と猪木議員の今回の活動に整合性があるのか、国会議員団で対応を協議してほしい」と注文。

 また「国会議員団でガバナンス(統治)がきいているのか極めて疑問。党の戦略に基づかず、個人がバラバラに動いているなら大問題だ」と述べた。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/131105/waf13110514100026-n1.htm

山本太郎の場合とは違い、何らかの〈処分〉は免れないのだろう。それはそれとして、アントニオ猪木北朝鮮との関係については、ほぼ天下周知のことだったわけで、猪木を「日本維新の会」に手招きしたのが橋下だったのか石原慎太郎だったのかは審らかではないが、当然それについては承知していた筈であり、さらにはそういったコネクションを利用しようという下心がなかったとはいえないわけでしょ。そのような〈何を今更〉感がある。
ところで、7月にも北朝鮮へ行っていたのか;

猪木氏訪朝、橋下氏「まだ私人、外交問題と一切関係ない」
2013.7.26 13:09 [west政治]


 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は26日、参院選で維新から出馬し比例代表で当選した元プロレスラー、アントニオ猪木氏の訪朝について「以前から個人的な付き合いで、イベントに出席するため」と説明し、政党の外交活動とは関係ないとの認識を示した。市役所で記者団の取材に応じた。

参院議員に当選後。官房長官は「日本の立場が…遺憾」

 猪木氏は25日、朝鮮戦争休戦60年の記念行事に出席するため、北京経由で訪朝した。

 橋下氏は猪木氏の訪朝時期が参院議員の任期が始まる29日以前であり、「まだ私人である」と指摘。その上で、「拉致問題など北朝鮮との外交問題とは一切関係ない」と述べた。

 猪木氏は昨年4月、平壌で行われた故金日成主席生誕100周年の祝賀行事にも参加するなど、北朝鮮側とのパイプを生かし、たびたび訪朝している。

 菅義偉官房長官は25日の記者会見で、維新のアントニオ猪木氏による北朝鮮訪問について不快感を示し、「北朝鮮への渡航自粛を要請しているのが政府の立場だ。猪木氏にも自粛を求めた」と述べている。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130726/waf13072613120018-n1.htm

この「朝鮮戦争休戦60年の記念行事」に関しては、自民党であれ民主党その他であれ、政権与党所属の議員が出席したのなら、大いに問題になったと思うが、「維新」は野党なのでまあ関係ないか。問題になるというのは、「拉致問題」とか「北朝鮮との外交問題」といったことではなく、歴史認識の問題。
朝鮮戦争休戦60年」については、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130723/1374557853 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130830/1377819558 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130909/1378702084も。