ミッフィー、そして

先ず佐賀県の「唐津市近代図書館」で「ミッフィー企画展」が開かれるという報道を読んだのだった。


近代図書館でミッフィー企画展 版画など

 オランダ生まれの人気キャラクター「ミッフィーうさこちゃん)」の企画展「美術館に行こう!」が10月12日から、唐津市近代図書館美術ホールで開かれる。ミッフィー*1唐津市所蔵の美術品を紹介したり、作者ディック・ブルーナ(1927〜)の作品や世界観を紹介する展覧会で、同図書館は「美術館を身近なものに感じてもらう企画にしたい」と話している。11月24日まで。

 同展覧会は3部構成で、「見てみよう」では、十三代中里太郎右衛門の「叩き唐津」、近代日本美術の先駆者川村清雄の「御所車」など唐津市が所蔵する美術品15点を展示。絵本「うさこちゃん、美術館に行く」のストーリーに沿って、ミッフィーが“ナビゲーター”を務める。

 「考えてみよう」は、ブルーナのこれまでの作品を通じ、彼の世界観を考察する内容で、会場には版画やポスター、文庫本のカバーなど約100点を飾る。「生誕68年」のミッフィーや、ブルーナの作風の変化も比較できる。会場では制作風景もビデオ上映される。

 子どもたちが遊べる企画「作ってみよう」では、児童図書コーナーがある4階で色紙やクレヨンを使い、絵本やミッフィーの耳型づくりを体験できる。ミッフィーのアニメを10月12、13日、11月9、10、24日(いずれも午後2時、同3時半の2回)、3階ビデオルームで上映する。

 近代図書館では4〜5年かけ、ミッフィーの企画展誘致に取り組んできた。吉田八壽子館長は「図書館の中にある美術館なので、絵本に関する企画を要望する声が多かった。地元の子どもたちにたくさん来てもらいたい」と来場を呼び掛ける。
(後略)
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2555094.article.html

うさこちゃん びじゅつかんへいく (ブルーナの絵本)

うさこちゃん びじゅつかんへいく (ブルーナの絵本)

「産経さん、もうちょっと調べて考えてから発言してください。けいおん・ゲン・教育について」*2 には、「ドラえもん」が韓国のキャラクターだと思っていたという「ユンソナの勘違いは、ミッフィー[が]日本のキャラだと思っている日本人がいるのと同じレベルで、単にユンソナの知識がなかっただけ」という文がある。「日本では「うさこちゃん」とも呼ばれるので、日本のキャラと思っている子供は多いと思う」。「キャラ」としては「ミッフィー」、絵本では「うさこちゃん」。そういえば、「巧虎」(日本名「しまじろう」)が元来日本のキャラだということを知っている中国人の子どもは殆どいないのではないか。
さて、頼建誠「亦敵亦友:馬爾薩斯與李嘉図(上)」(『上海経済評論』2013年9月24日号、p.15)というタイトルを見て、一瞬「李嘉図」って何処の中国人だ、と思ってしまった。「李嘉図」、姓は「李」名は「嘉図」ではなく、David Ricardoのこと*3 。因みに「馬爾薩斯」の方はThomas Malthus(『人口論』の)。
人口論 (中公文庫)

人口論 (中公文庫)

1999年5月にユーゴスラヴィアベオグラードの中国大使館をNATO軍が爆撃したことをきっかけに中国国内では反米感情が高まり、各地で反米デモが行われた。そして、〈美帝〉の象徴としてのマクドナルド(麦当労)やKFC(肯徳基)も抗議の対象となった(See eg. Peter Hessler Oracle Bones*4, pp.11-18)。しかし、今後は、米中関係や対米感情が悪化したとしても、 麦当労や肯徳基が襲われるということはないだろう。或る調査によると過半数の中国人がマクドナルドやKFCを中国のブランドだと認識しているらしいのだが、肝心のソースを忘れてしまった(orz)。
Oracle Bones: A Journey Through Time in China (P.S.)

Oracle Bones: A Journey Through Time in China (P.S.)