言軽「”食臉人”與僵屍想象」『東方早報』2012年6月12日
米国フロリダ州*1でbath saltsなるドラッグ*2を服用した男が或るホームレスの男性の顔に齧り付いて警察に射殺された事件を踏まえて*3、ゾンビ或いは僵屍の系譜について語られている。
ゾンビに類するような話は古代から存在しているが、西洋において「僵屍文化」が「蔚為大観的文化現象」になったのは所謂「啓蒙時代」の後である。ドラキュラとフランケンシュタインという「両位現代魔鬼神話的黒暗双星」が誕生したのは1816年6月。どうして「理性」を「強調」した「啓蒙時代」の後にゾンビが「風靡」するようになったのか。それは「理性」の「強調」の効果というか「反面」としての「理性喪失」への恐怖を体現しているという。ドラキュラは「迷信和直覚」を表象しておりフランケンシュタインは「科学和邏輯」を表象しているが、後者の場合、「対科学神話的奚落和嘲諷」でもあったという。さて1968年のGeorge A. Romeroの映画Night of the Living Dead*4が「現代的 僵屍文化的直接原頭」である。多くのゾンビ物において、死者の「復活」は〈科学〉によって、例えば「新薬」とか放射線被曝とかによって起こる。つまりゾンビは「科学技術に対する恐怖」を体現している。またヴェトナム戦争の「恐怖記憶」との関連。
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中国当下的流行文化中也有僵屍、不過這裡的僵屍一般都穿清朝官服、喜歓排隊跳啊跳、比較惧怕桃木剣、護符和茅山道士。這種僵屍是香港電影人在1980年代才西方吸血鬼影中搬弄過来的山寨産品、在上面加上了伝統民俗元素、本質上併非本土産物。
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Richard Sugg “Vampire beliefs still have bite” http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2012/jun/08/vampire-beliefs-skeletons-bulgaria
Monica Petrescu “To Many Romanians,Vampires Are A Terrifying Reality: The Long Shadow Of Dracula” http://rense.com/general62/vamp.htm
をマークしておく*6。
*1:「邁阿密州」と書かれている。マイアミは州ではなくて市だろうが。
*2:See eg. http://www.drugabuse.gov/about-nida/directors-page/messages-director/2011/02/bath-salts-emerging-dangerous-products
*3:See eg. Richard Luscombe “Miami man shot dead eating a man's face may have been on LSD-like drug” http://www.guardian.co.uk/world/2012/may/29/miami-man-eating-face-lsd なお被害者のRonald Poppoさんは回復の過程にあるようだ。See Brian Braiker “Miami flesh-eating victim Ronald Poppo to endure long road to recovery” http://www.guardian.co.uk/world/us-news-blog/2012/jun/13/miami-flesh-eating-ronald-poppo
*4:living deadは「活死人」と訳されている。
*5:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100705/1278256021
*6:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120611/1339386585