女媧か？ - Living, Loving, Thinking, Again

韓少華「女媧骨骸？　考古学家：我可不敢説」『東方早報』2012年６月10日

山西省吉県*1の「人祖廟皇宮」遺跡は「目前罪中国発現的最早期祭祀女媧的考古遺跡」とされている。1984年に「女媧」像の下から木箱に入った成人の頭骨が発見された。木箱には「大明正徳十五年（1520年）、天火焼金山寺 *2、皇帝遺骨流在此、十六年上梁立木。……*3皇帝遺骨先人流下」と書かれていた。しかし遺跡は放置され、その後何度か盗掘にも遭い、肝心の木箱も遺骨も行方不明になってしまった。2011年８月から10月にかけて発掘が行われ、戦国時代から民国に至る291件の遺物が発見された。さらに土の中から行方不明になっていた頭骨や木箱の断片が多くの動物の骨とともに見つかった。「北京大学考古文博学院」による炭素14の測定によると、人頭骨は今から6200年前、動物の骨は今から2100〜900年前のものだという。この6200年前ということと明代の記述を結びつけて、この骨は「女媧」の骨なのかという話も出ている。しかし長期に亙って山西省で発掘活動をしている北京大学の劉緒教授は、新石器時代の人骨の発掘は多く「三皇」にわざわざ結びつける必要はない、そもそも所謂「三皇」「五帝」というのは「伝説」にすぎないとコメントしている。因みにこの遺跡の発掘を行ったのは「人祖山文化旅游開発公司」という観光会社である。
「女媧」と言えば、『中国の女たち』*4のクリステヴァ女士のコメントや如何に？