不味いワインは駄目だということ

先日某知人が呟いていた;


独文の人との電車内での会話。「カトリックは表象の宗教でプロテスタントは記号の宗教だ」云々。よく分からん(`ヘ´)

正餐*1式のパンと葡萄酒を文字通りキリストの肉と血と解するのがカトリック、メタファーてして解するのがプロテスタント。こういうことかな?
カトリック的な発想では、神の栄光は感覚的な準位で感受されなければならないということだと思います*2。つまり、不味いワインだと〈基督の血〉として機能することはできない。世界の宗教でグルメに対する貢献が大なのは禅宗とともにやはりカトリックでしょ*3カトリックプロテスタントの美味に対する感覚の差異を直感的に理解するには、カレン・ブリクセン(アイザック・ディーネセン)の『バベットの晩餐会』(ガブリエル・アクセルによる映画化)*4を参照するに如くはないのではないかとも思う。
バベットの晩餐会

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これはトレルチ以来のルネサンス宗教改革かという問題*5、ヨーロッパを二分するアルプスの南か北か、羅典かゲルマンかという問題とも関連しているのだろう。ただカトリックプロテスタントの二分法だと、英国的な基督教である(また立教大学の母体である)アングリカン*6は理解し難くなるかも。
ルネサンスと宗教改革 (岩波文庫)

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