Tom Phillips “Nobel author Gabriel García Márquez wins 17-year legal fight over murder classic” http://www.guardian.co.uk/books/2011/nov/30/gabriel-garcia-marquez-court-victory
1994年にMiguel Reyes Palenciaという人がガブリエル・ガルシア・マルケス*1の小説『予告された殺人の記録』の登場人物Bayardo San Románは自分であり、ガルシア・マルケスは自分の「ライフ・ストーリー」を基にしてこの小説を書いたとして、印税の50%を自分に支払うこと、及び共著者として明記することを求めて、訴訟を起こした。この裁判は17年に及んだが、11月29日にコロンビアの最高裁判所はMiguel Reyes Palenciaの主張を全面的に退ける判決を下した。1951年に実際に起こった殺人事件をネタにした『予告された殺人の記録』のストーリーは、(Miguel Reyes Palenciaが自分だと主張する)Bayardo San RománはAngela Vicarioを娶ったが、処女ではなかったということで実家に送り返し、実家では彼女に誰が処女を奪ったのかを問い質したところ、Santiago Nasarだということになり、Santiago NasarはAngelaの兄弟たちによって惨殺されたというものである。なお、ガルシア・マルケスはこの小説を書くに当たって、Palencia家の家族史を参照していることは以前から認めている。

- 作者: G.ガルシア=マルケス,Gabriel Garc´ia M´arquez,野谷文昭
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1997/11/28
- メディア: 文庫
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