承前*1
- 作者: 渡辺公三
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2009/11/13
- メディア: 新書
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渡辺公三『闘うレヴィ=ストロース』によれば、レヴィ=ストロースがジャック・ラカンと出会ったのは、1948年に科学史家のアレクサンドル・コイレの家にてである(p.168)。1950年に刊行されたマルセル・モース『社会学と人類学』への序文*2の註でラカンのテクストが言及されているが、知り合ったばかりの頃に書かれたわけだ。ところが、1964年1月にレヴィ=ストロースはラカンと絶交している。レヴィ=ストロースの弟子にLucien Sebag*3という人がいて、1965年2月に自殺している。彼はラカンの精神分析を受けていた(p.157)。この絶交と自殺は関係があるのかないのか。さらに、Sebagはラカンの娘Judithと恋愛関係にあったという*4。以前読んだ新宮一成『ラカンの精神分析』というラカン入門書にこうしたレヴィ=ストロースとの関わりが言及されていたかどうか、思い出せない。
- 作者: M.モース,有地亨
- 出版社/メーカー: 弘文堂
- 発売日: 1973/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 新宮一成
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1995/11/16
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*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20111105/1320431890
*2:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071024/1193246772 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080131/1201781124 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091019/1255890095 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101123/1290524332
*3:See http://fr.wikipedia.org/wiki/Lucien_Sebag
*4:Alain Rubens “Etait-il un charlacan?” http://www.lexpress.fr/culture/livre/etait-il-un-char-italique-lacan-italique_804483.html