カダフィ死して

以下は誤解を招く表現があるかも知れぬ。カダフィ*1の生涯というのは勿論〈不埒な悪行三昧〉ということなのだろうが、その所業の一つ一つには、怒る以前に笑ってしまうという質があるように思う。リビアの風土とは関係ないのだが、沙漠の風の如きドライさを感じるとも言える。カダフィの生涯は是非とも映画化すべきだよ。できればヴァイオレンス・コメディとして北野武あたりに監督してほしいよ。主演は(引退した筈の)島田紳助*2とか。
さて、NYT


NEIL MacFARQUHAR “An Erratic Leader, Brutal and Defiant to the End” http://www.nytimes.com/2011/10/21/world/africa/qaddafi-killed-as-hometown-falls-to-libyan-rebels.html


は詳細でなかなかバランスの取れた記事。
また、以前読んだ江口朴郎板垣雄三編『交感するリビア』(藤原書店、1990)という本*3は基本的にはヨイショ本なのだが、それに止まらず興味深かった。

交感するリビア―中東と日本を結ぶ

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