Old-fashioned, already

電子書籍は、すでに古い。」http://marginalreview.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-cb64.html


曰く、


電子書籍以前にDTP(デスクトップ・パブリッシング)そのものの可能性がまだ追求されていないことのほうが問題だ。DTPはデジタルとアナログを自在に往来できる、その技術そのものが豊かなインターフェースである。この20年来、DTPはコスト削減と処理の速さのみを追求してきたが、本来の意味である「デスクトップ・パブリッシング=机上出版」の取り組みはおざなりのまま。電子書籍はその「デスクトップ・パブリッシング=机上出版」の可能性を開くものだが、電子書籍の技術はDTPの一部でしかない(Webの亜種として捉えることもできなくはないが)ことを思えば、「電子書籍を作る技術」などというものにこだわっているのは、ほとんど意味がない。
今後、デジタルデータへの関わり方が加速度的にクラウド化して行けば、クローズドでスタンドアローンにパッケージングされた「電子書籍の体裁」は、デジタル情報メディアとしては古くさい。
電子書籍」を巡る最近のテクストとしては、やはりLev Grossmanの“From Scroll to Screen” *1の方が格段に面白い。