従兄弟同士

『毎日』の記事;


経費不正請求:大東文化大の元教授を詐欺容疑で逮捕

 大東文化大学(東京都板橋区)の元教授が在職中に経費を不正請求して現金をだまし取っていたとして、警視庁捜査2課は1日、元環境創造学部長の篠原章容疑者(54)=世田谷区祖師谷4=を詐欺容疑で逮捕したと発表した。捜査2課は、不正受給の総額は01〜08年で総額2000万円に上るとみて追及する。

 逮捕容疑は05年4月から10月にかけて数回にわたり、領収書を偽造して物品を購入したように装い、大学に経費を請求。現金約250万円をだまし取ったとしている。「領収書を作ったのは事実だが、詐欺はしていない」と容疑を否認しているという。

 篠原容疑者は先月、毎日新聞の取材に「(請求した経費は)あくまでも学生の教育のために使った」と話していた。しかし、捜査2課は高級ホテルの宿泊費やレストランでの飲食費に充てたとみている。

 篠原容疑者は財政学を専攻。09年4月に学部長に就任した。有名ミュージシャンに師事していた経験から音楽批評も手がけ、日本のポップミュージックやロックに関する著書も多数出版している。

 大東文化大は昨年12月、篠原容疑者が学部の予算でパソコンソフトやDVDを購入したり、海外での学会に出席したように装って01〜08年、総額2000万円の経費を不正に受給していたことを公表し、警視庁に詐欺容疑で告訴していた。今年1月に篠原容疑者は懲戒解雇された。【川崎桂吾、前谷宏】
 ◇大学側、対応遅れる

 篠原容疑者が関与したとされる詐欺事件を巡っては、学内では09年初めから経費の不正請求を指摘する声が上がっていたが、大学側は調査のたびに疑惑を否定。10年12月に疑惑を認めて刑事告訴に踏み切るまで2年を要し、関係者からは対応の遅れを問題視する声も上がっている。

 大学関係者によると、問題が発覚したのは09年1月。新入生から集めたキャンプ費を篠原容疑者が無断使用した疑惑が教授会で問題となった。篠原容疑者は「学生用のパソコンソフトを購入した」と説明していたが、領収書偽造も判明した。

 大学は調査委員会を設置したが、09年12月、「(篠原容疑者が)業者にだまされた」と文科省に報告。文科省は継続調査を求めたが、教授会は10年7月、不処分を決めた。

 結論が一転したのは10年10月。真相究明を求める文科省の圧力に加え、篠原容疑者に海外へのカラ出張疑惑まで持ち上がったことで大学側はようやく弁護士を交えた外部調査委員会を設置。2カ月後、篠原容疑者が01年以降、計約2000万円を不正に受け取っていたという調査結果がまとまった。文科省は3月、同大の昨年度の私学助成金約8億円を半額まで減額する処分を決めた。

 大東文化大の広報担当者は「原因究明と処分が遅れたことは厳しく受け止めている。調査にあたった関係者の処分を検討している」としている。【前谷宏】
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110601k0000e040021000c.html

私はこうした事件を全然知らなかったのだが、昨年12月に「懲戒解雇」された時点での報道についてはhttp://blog.goo.ne.jp/chemist_at_univ/e/62f33dd58fcef99ae59247e2d53238bdに引用あり。そのときの学長による「お詫び」はhttp://www.daito.ac.jp/news/details_3903.html
経済学者兼音楽評論家ということで、立読みする音楽系の雑誌とかで名前は屡々見かけていたし、記事も読んでいる筈なのだが、著書ということで全編立読みしてしまったというのは『日本ロック雑誌クロニクル』かな。渋谷陽一*1を初めとするロック雑誌の編集長たちへのインタヴューを含んでおり、『ロック・マガジン』の編集長だった阿木譲へのインタヴューもあって、凄ぇ懐かしい! と思ったのだった。結局買わなかったけれど、日本におけるロック・ジャーナリズム史ということで重要な著作であるということは、彼の「不正」・犯罪とは全く別次元の話として、ちゃんと申し述べておく必要があるだろう。

日本ロック雑誌クロニクル

日本ロック雑誌クロニクル

また、彼がサエキけんぞうと従兄弟同士だということを知る*2
また、同姓同名の別人として、今年1月に京都市西京区で「マンションの同じフロアに住む女性あての郵便物を盗ん」で逮捕された45歳会社員もいるんだね*3