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19日午後、成田空港へ。何冊か買い忘れていた本があったことを思い出したので、空港内の本屋を見たけれど、お目当ての本はなかった。その代わりというわけでもないけど、伊坂幸太郎を2冊買ってしまう――『オーデュボンの祈り』、『死神の精度』。出国手続をしてから、妻に命令されていた化粧品を免税店で買い込み、さらに酒を買う。浦霞地震でどうなってしまったのか心配だったので、浦霞を探したけれど(免税店には)なく、その代わりというわけではないが、千葉県佐原の「二人静」を買う。木曜日にも拘わらず、また外国人観光客が激減していると言われているのにも拘わらず、中国国際航空の飛行機は9割以上席が埋まっていた。中国人観光客もそれなりに多いと思った。空港でタイガーの電子ジャーを抱えていれば中国大陸の観光客と見做してよく、つまりタイガーのジャーも目立っていたということだ。飛行機は3時ごろ成田から離陸して、北京時間5時半頃に浦東に着陸。帰りのタクシーの運転手が、俺が日本人だということがわかると、「福島」はどうなっているんだと訊いてきたが、どう答えていいのかわからず、馬馬虎虎と答えた。自宅到着は7時ちょっと前。

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

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死神の精度 (文春文庫)

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4月の外国人旅行者62%減 原発事故で最大の落ち込み
2011.5.19 17:15

 日本政府観光局は19日、4月に日本を訪れた外国人旅行者数(推計値)が前年同月比62.5%減の29万5800人だったと発表した。下落率は東日本大震災が発生した3月の50.3%を抜き、過去50年で最大となった。震災と東京電力福島第1原子力発電所の事故で、訪日旅行のキャンセルが相次ぎ、新規予約も含め全国的に訪日旅行者が減った。

 前年割れは2カ月連続。30万人を割り込むのは、新型肺炎(SARS)が流行した2003年5月以来、7年11カ月ぶり。国・地域別では、中国が49.5%減だったのをはじめ、香港が87.6%減、米国が55.4%減となるなど、軒並み激減した。

 4月に原発事故が国際評価尺度の暫定評価で最悪の「レベル7」に引き上げられたことなどから、「国外の一般消費者の恐怖心が助長された」(観光局)ことが大きかった。また旅行計画は前月に組まれることもあり、3月に震災や津波の発生の衝撃が各国に広がったことも響いたという。

 観光局では「足下では(外国人旅行者が)戻る流れはある」としているが、原発事故の不安定な状況などが続く中、依然として先行きは不透明だ。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110519/fnc11051917170016-n1.htm