〈昭和〉の逆襲?

中居正広が司会をするTBSの深夜番組を視ていたら、AKB48の新ユニット、DiVAというのが出てきた。その曲、歌い方、ダンスなどに〈昭和〉の臭いがぷんぷんしていたので呆れてしまった。DiVAの前に登場したのがPerfumeだったので、落差は余計に目立っていた。彼女たちの衣裳は肩パッドを異様に強調したものであり、恐らく誰もがバブル時代のファッションを連想してしまうので、この〈昭和〉臭さを秋元康は意識的に演出しているんだろうなと思った。ところで、アイドル歌謡における〈昭和〉と〈平成〉だけれど、以前「90年代の半ば頃に、グローバルなユース・カルチャーの基調が何時の間にか(パンクを含むロック)からヒップホップに変わっていることに気づいた」と書いたことがあるのだが*1、〈昭和〉と〈平成〉を分かつのはヒップホップ以前/以後ということなんじゃないだろうか。例えば女性でいえばSPEED、男性でいえばDa Pump。その意味では、あのExileの〈平成性〉というのも頷けるのでは?*2 また、〈昭和〉と〈平成〉の過渡期に当たるのがあの小室系*3ということになるか。安室奈美恵小室哲哉から離れた後はヒップホップ(或いはR&B)へと純化している。
ところで、同じ番組に阿部真央という人が出ていたが、彼女はなかなかいいと思った。今後どう展開していくのかわからないけれど、ああいう蓮っ葉さはロック・ヴォーカリストとしては模範的といえる。それから、久しぶりに矢井田瞳を視たけれど、特にコメントなし。
そういえば、地震で散らばった本の中から、


ユリイカ』35-9(特集「Jポップの詩学 日本語の最前線」)、2003

『SWITCH』18-2(特集「さようなら歌謡曲」)、2000
SWITCH Vol.18 No.2 2000

SWITCH Vol.18 No.2 2000

を発見。ただ、どちらも買ったという記憶を失っていたのだった。

某古本屋で、


D. E. スタナード『歴史を精神分析する フロイト心理歴史学の失敗』(南博訳)岩波書店、1986

歴史を精神分析する―フロイトと心理歴史学の失敗

歴史を精神分析する―フロイトと心理歴史学の失敗

司馬遼太郎街道をゆく19 中国・江南のみち』朝日文庫、1987
街道をゆく〈19〉中国・江南のみち (朝日文庫)

街道をゆく〈19〉中国・江南のみち (朝日文庫)

を買う。