近所とは?

某マイミクさん経由で知る。
東京新聞』の記事;


「親しい人なし」男性は44%も 八王子市が中高年生活調査

2011年1月12日


 中高年世代(五十歳以上八十四歳以下)で「親しくしている近所の人がいない」と答えた人は男性では44・6%に上り、女性(32・2%)を大きく上回ったことが、八王子市が十一日に発表した中高年世代の生活実態と生活意識に関する調査で分かった。 (加藤益丈)

 反対に「一人」「二人」「三〜四人」「五人以上」とした人は、いずれも女性が男性を1〜5ポイント上回った。親しくしている別居の家族・親族や友人の平均人数に男女差はなく、男性の近所付き合いの薄さを際立たせる結果となった。

 一方、高齢期の過ごし方を尋ねる問いでは「地域や社会のために尽くしたい」とした人は男性が70・8%で、女性(68・8%)をわずかながら上回った。男性の場合は地域貢献への意欲はあっても、近所付き合いは薄いという理想と現実のギャップが浮かび上がってきた。

 また、自分を健康と思う中高年は77・5%に上った。年齢層が上がるにつれて低くなる傾向はあるが、七十五歳以上八十四歳以下でも60%台半ばだった。外出頻度は「ほぼ毎日」が57・5%で最も多かったが、「週一回くらい」が4・9%、「ほとんど出掛けない」も3・0%いた。

 調査は、高齢社会の課題を明らかにし、市の施策に生かす基礎資料とするため、昨年八〜九月に初めて実施。無作為抽出した三千人に郵送し、回収率は70・0%だった。課題解決には行政だけでなく、地域社会の取り組みが重要として、市広報(一月十五日号)に結果の概要を掲載する。 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20110112/CK2011011202000020.html

これも以前からよくいわれてきたことだろう。女性には少なからぬ専業主婦が含まれ、サラリーマンは居住地での滞在時間が専業主婦に比べれば短いというのは当たり前だし。専業主婦を排除したら、男女の差はどれくらい縮まるのか。また、勤務地(市内か市外か)、居住年数(さらには、親の代から住んでいるか、祖父母の代から住んでいるか、先祖代々住んでいるか)といった変数でも差異が出てくるのでは? 或いは、集合住宅に住んでいる人と一戸建てに住んでいる人では?
ところで、(各人にとって)そもそも「近所」というのはどのくらいの範囲を指しているのか。同じ町内? それとも歩いてゆける範囲? 或いは、同じ市内だったら「近所」といえる?
八王子市都市政策研究所『中高年世代の生活実態と生活意識に関する調査』の報告書はhttp://www.city.hachioji.tokyo.jp/seisaku/shingikai/toshiseisakukaigi/024016.htmlからダウンロード可能。