God is a Circle

日本滞在中、特にその前半は中国で済ますべき仕事を日本で片付けなければならず、後半もまた(関連しているが)別の仕事をしており、そのほかは妻のお供で外出するくらいしかしなかった。さらに、入院していた母親が退院するといった実家の事情もあったのだが。上海に帰ってきても、日本で済ますべき仕事が終わっておらず、土曜日は自宅でだらだらと仕事をしていた。
土曜日の夕方、取り敢えず仕事が一段落したので、Lore Vanelslandeの God is a Circleのオープニングに東画廊*1へ行く。彼女の作品は以前にもグループ展では観ているが*2、これが初めての個展になる。円の集積としての世界、これに尽きる。絵画作品とギャラリーの中央に設えられたインスタレーション。タイトルに引き付けて言えば、世界=円=神ということになるか。円が東西のコスモロジーで全体性や完全性を表しているというのは言うまでもなかろう。また、円は方(square)をも包摂する。或る作品には、老子『道徳経』第41節から、”Perfect square has no corner.”(大方無隅)という引用があった(『老子道徳経注校釈』中華書局、pp.112-113)。

老子 (中公文庫 D 1)

老子 (中公文庫 D 1)

ところで、Lore Vanelslandeの作品を観ながら、小学校の算数の時間にコンパスを使って色々な模様を描く課題が出されて、そんなのできるかよと思ったことを思い出した。