承前*1
「関西のプロテスタント系教会に」「消火器を投げ込んだり投石したりする嫌がらせが相次いでい」た事件の取り敢えずの種明かし。
『読売』の記事;
これは所謂ストーカーって奴? 山口県にも困った子ちゃんに困ったことをされて困っている牧師さんがいるようだが*2、困った子ちゃんへの対応というのも、牧、すなわち迷える小羊(子猫?)のケアとしての職務の一部ということになるのだろうか。現在世界的に、カトリック聖職者による幼児への性的虐待が問題になっている。一方では加害者になるリスクを抱えながらも、他方では欧米において基督教聖職者はストーカー攻撃の主要なターゲットのひとつにもなっている(福島章『ストーカーの心理学』)。〈平日は暇で日曜日は忙しい職業〉というのもなかなか大変だなと、異教徒でありながら、ご同情申し上げる。
消火器投げ込み男「牧師に願い聞いてほしかった」大阪府警捜査1課と池田署などは4日、同府豊能(とよの)町光風台5、無職池田康政容疑者(29)を器物損壊容疑で逮捕した。
近畿地方では2008年9月以降、プロテスタント系の教会や付属施設に消火器などが投げ込まれる事件が72件相次いでいた。池田容疑者は「全部自分がやった。牧師に願いを聞いてほしかった」とすべての犯行を自供した。池田容疑者は全事件の犯行日時や場所を記した日記や、プロテスタント系教会の住所録などを所持しており、府警は裏付け捜査を進める。
発表では、4月27日午前4時頃、大阪市旭区の「日本基督教団森小路教会」の木製扉に消火器を投げ付け、扉を壊した疑い。複数の防犯カメラにミニバイクの男が映っており、映像から池田容疑者を割り出した。
池田容疑者は約5年半前から兵庫県川西市のプロテスタント系教会に熱心に通っていた。教会では掃除に励み、信者の子どもを車で送り迎えするなど熱心に活動していた。
ところが、親しかった牧師が07年5月に教会を去ってから様子が変わり、家族に「裏切られた」などと口走るようになったという。
一連の事件は今年4月末までに大阪府で44件、兵庫県で22件、京都、滋賀両府県で各3件発生。うち大阪府内の約60教会には犯行を打ち明ける15種類の手紙が届いていた。手紙は匿名で、「教会に迷惑をかけた」「親や友だちに不幸が続き、教会を攻撃すれば止まると思った」などと書かれていた。池田容疑者は調べに、「自分が送った」と話しているという。
(2010年7月4日19時58分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100704-OYT1T00311.htm
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