『岩手日日新聞』の記事;
語り継ぎに決意新た 「遠野物語」100年祭 (06/14)柳田国男著「遠野物語」発刊100周年記念事業のメーンイベント「『遠野物語』100年祭」(遠野市主催)は13日、市民センターなど市街中心部の各種施設を会場に開かれた。このうち、記念式典は午前10時から市民ら800人余りが参加して同センターで行われ、式辞で本田敏秋市長は、遠野物語を生んだ柳田と佐々木喜善、2人を取り持った水野葉舟に謝意を表すとともに「今日を、新たな100年を紡ぐ第一歩にしたい」と集まった市民に訴えた。
記念式典には市民のほか、姉妹都市の関係者や柳田の長男の妻冨美子さんら遠野物語ゆかりの人々らが出席。本田市長は「遠野物語の119話は、創造力豊かな先人の印であり、柳田国男が不朽の名作にした。当市は発刊日の6月14日を『遠野物語の日』と定め、永遠に語り継いでいく。古くて新しいものは光り輝く」と述べた。
柳田国男の出身地である兵庫県福崎町の嶋田正義町長が姉妹都市を代表して祝辞を述べ、「遠野物語が伝える精神と成果はわれわれだけのものではなく、世界中に通じるものだ。発刊100年は一つのゴールだが、新たな100年の第一歩だ」と遠野市の発展に期待を寄せた。
記念式典の第2部は「語り継ぐ人々〜『遠野物語』序文でつづる遠野物語100年」をテーマに、市内の小学生や語り部、郷土芸能団体の関係者ら総勢300人が出演してステージ発表を行い、発刊100年の節目に花を添えた。
14日は、市内各小中学校で「遠野物語の日」宣言が行われる。
http://www.iwanichi.co.jp/kitakami/item_18809.html
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*1:『民族学研究』57-4、pp.383-410、1993 http://ci.nii.ac.jp/naid/110001101185