Googleに遺跡を教えられ

銭毓「羅布泊新発現神秘古城」『東方早報』2010年6月9日


新疆ウイグル自治区ロプノール(羅布泊)の「小河墓地」*1の西6.3kmの場所に古代都市遺跡が発見された。これは2008年11月に中国科学院地質與地球物理研究所の呂厚遠研究員がGoogle Earthで見つけたもの。規模において楼蘭に次ぐといわれるこの遺跡は、炭素14の分析の結果、その城壁が建てられたのは紀元440〜500年であるという。また、『水経注』に記載されている「注賓城」ではないかともいわれている――「注賓城」「河水又東経墨山国南、又東経注賓城南、又東経楼蘭城南而東注」。但し、『水経注』でいう「注賓城」はこの附近を流れる「注賓河」のこと。