拒否?

承前*1

『日刊スポーツ』の記事;


Qちゃん民主要請拒否 スポーツ現場主義

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 シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子さん(38)が、今夏の参院選への出馬要請を断っていたことが11日、分かった。この日は北海道伊達市を訪れ、09年11月に発表した農業活動に初めて参加。同伴した関係者がQちゃんにも民主党からの要請があったことを明かした。10日には同じシドニー五輪女子柔道金メダリストの谷亮子(34)が民主党から出馬表明。スポーツ発展に尽力する考えは同じだが、高橋さんは「現場主義」を貫き活動をしていく構えだ。

 高橋さんは、現役を引退した08年後半から政党に関係なく、国政選挙への出馬要請を受けてきた。関係者は「今回も話はありました。ただ、政治の勉強をした人が国民の代表になるべきですし、以前からお断りしていますから」と出馬を断ったことを明かした。

 支持率が急降下している民主党が、水面下で動いていた。小沢一郎幹事長(67)ら幹部からの直接打診はなかったが、大物関係者を通じて出馬要請があったという。しかし、高橋さんは一貫した態度で拒否。00年にはシドニー五輪金メダル獲得で、国民栄誉賞を受賞している。そういった立場なども踏まえて「どこかの一政党の代表にはなれない」と要請を断ってきた。

 高橋さんはあくまでも現場主義を貫く。同じ金メダリストの谷の出馬について「びっくりしました」と話すにとどめた。「(私は)走っている時も現場が一番だったので、生活の一部の中という目線から現場でスポーツの発展などをしていければ」と意気込みを口にした。

 この日は早速、野口観光(北海道登別市)が設立した農業生産法人のぐち北湯沢ファーム「Qちゃんファーム」がある伊達市を訪問。現役時代から「食」に気を使ってきたため、自らの手で安心安全な野菜作りを広めようと、09年11月から取り組み始めた。高橋さんは「秋はどんな風に実がなるのかとワクワクします」と笑顔を見せた。

 今回は、授業の一環で訪れた地元中学校の生徒らとともにブロッコリーを植えるための苗作りに挑戦した。1つ1つを手作業で行い、愛情を込めて作る大切さを実感。生徒らとも「こんなに小さいんだね」と会話をしながら農業の楽しさを体験した。

 今後は野菜作りだけではなく、収穫時期にはマラソン大会などのイベントも行う予定。「マラソンでいうと、ようやくスタートラインを越えたあたり。これからいろいろな活動をしていきたいです」と力を込めた。6月26日には「Qちゃんファーム種まき記念日」に参加することになっている。【石井克】
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20100512-628657.html

これは高橋尚子*2に一本!
ところで、この記事で使われている「拒否」という言葉はどうかと思う。文面から見ると、やんわりとお断りしているという感じなのだが。「拒否」という言葉を使うと、高橋尚子民主党に塩でも撒いたかのような感じがする。「拒否」には断乎として撥ねつけるという強いニュアンスがある。この場合は、「拒否」ではなくお断りとか辞退という言葉を使うのが妥当なのではないか。告白やプロポーズを「拒否」した場合、相手がストーカー的なメンタリティを持っていたら、後々厄介な事態が生じてしまう。また、実質的に「拒否」している場合でも「拒否」していないかのように見せかけるのが日本流なのでは? 例えば、就職活動で日刊スポーツにやってきた頭のよくない学生を落とす場合。文章力も思考能力もコミュニケーション能力もないのでお前なんか要らないよ。日刊スポーツをあんまりなめんなよ。じゃあな。上の記事を書いた石井克氏だって、こういうふうに言いたいかも知れないけれど、口が裂けてもこういうふうには言わないだろう。そうではなくて。この度は弊社にご応募いただき誠にありがとうございました。さて、慎重に検討を重ねさせていただいた結果、甚だ遺憾ながら今回はご希望には沿えなくなりましたので、何卒ご諒解下さいますようお願い申し上げます。つきましては、今後のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。敬具。とか、心にもない美辞麗句を陳べるのでは? 「拒否」のニュアンスは前者に近い。
まあ、民主党のフォロワーには常軌を逸した奴が少なからずいるわけで、「拒否」という言葉遣いによって妙なことでも起こったら取り返しがつかない。