普陀山

土曜と日曜、観音霊場の普陀山*1へ行った。
朝7時30分発のバスに乗って、浦東、奉賢を通り、東海大橋を渡り、小洋山港へ。9時半発の船に乗って、およそ2時間。12時前に普陀山に着く。波止場から約1キロ離れた龍湾村というところの民宿に泊まる。島内の交通は路線バス(マイクロバス)が中心となるが、その日は島の北側に移動して、佛頂山(標高300m)にロープウェイで登る。山頂にある慧済禅寺に参拝。土日ということもあるのか、或いは観音菩薩の誕生日とされる農暦2月19日が近いためか、この小さな島には中国各地から参拝客が押し寄せ、山上の寺も殆ど浅草の観音様並みの人出。慧済禅寺から長い石段を下る。本来はこの石段を上って参拝すべきなのであって、五体投地しながら石段を上る人も少なくなかった。さらに、麓の法雨寺に参拝。次の日は宿から近い普済寺、それから海辺にある紫竹寺、観音霊場としての普陀山を唐代に開いたとされる日本人僧、慧鍔*2ゆかりの不肯去観音院を参拝する。それから、波止場近くで昼食を摂り、1時半発の船で上海市へ。
普陀山については、二階堂善弘「浙江・普陀山を訪ねて」があり*3。また、明朝末期の普陀山信仰については、Jonathan Spence Return to the Dragon Mountain*4(pp.121-124)を参照のこと。

Return to Dragon Mountain: Memories of a Late Ming Man

Return to Dragon Mountain: Memories of a Late Ming Man


小洋山港

普済寺にて

*1:http://www.putuoshan.travel/

*2:慧鍔よりも数十年前に或る印度人僧が普陀山に籠もっていたという説もあり。

*3:http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~nikaido/fudasan.html

*4:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080320/1205986148