仕方ないか

承前*1

『朝日』の記事;


「仕分け」意識、敏感に反応 国母選手問題でスキー連盟

2010年2月13日19時58分


 スノーボードハーフパイプの国母(こくぼ)和宏選手(21)=東海大=の「服装の乱れ」に批判が集まった問題で、全日本スキー連盟などが、苦情に敏感に反応した背景には、昨年の「事業仕分け」で日本オリンピック委員会(JOC)の選手強化費が縮減対象にされたことがある。JOCの市原則之専務理事は「国民の視線が厳しい中、税金を使って派遣されている選手の自覚がない」と話した。

 国母選手が所属する東海大にも抗議の電話が数十件寄せられた。大学は12日、ホームページに「誠に遺憾。今後とも学生への教育・指導に努める」との見解を掲載した。

 競技本番当日の18日に札幌市の札幌キャンパスで予定していた大学主催の応援会の中止も検討中だ。藁科昇・同大学北海道企画調整課長は「皆さんの感情を考えると、お祭り騒ぎはできない」。

 同大のスキー部監督の相原博之・准教授(48)は「話をしていると、ああいう態度をする選手ではないし、性格もまじめなのだが……」という。ただ、今回の問題については「五輪にはルールがある。国母本人が甘く軽率だった」。現地入りして「教育的指導」をするという。
http://www.asahi.com/olympics/news/TKY201002130217.html

さらに、『毎日』の記事;

五輪スノーボード:国母選手の応援会中止…東海大

 バンクーバー五輪スノーボード・男子ハーフパイプ日本代表、国母和宏選手(東海大)の服装が乱れていた問題を受け、東海大は15日、札幌市南区の札幌キャンパスで予定していた国母選手の応援会を中止すると発表した。同大広報担当は「服装の問題や会見時の態度などで、多くのおしかりを受け、本学としては心から応援できないと判断し、自粛することにした」と話した。

 同大は、札幌キャンパスで学生と教職員が参加して150インチの大型モニターを見ながら、国母選手の応援会を予定していた。

 国母選手は批判を受け、選手村入村式への参加を自粛したほか、開会式への出席も取りやめた。【内藤陽】
http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20100215k0000e040043000c.html

はてブでも、東海大学を非難するコメントが多くついていたと思う。俺も数年前に大麻を吸った学生をサツに売り飛ばした関東学院*2を思い出したりして、東海大学許さねぇと思っていたのだが、次の記事を読んで、ちょっと気持ちが変わった;

五輪スノーボード:国母の母校に「殺すぞ」メール、別便帰国など検討

 【バンクーバー冬季五輪】国母が所属する東海大スキー部の相原博之監督(48)は15日、バンクーバーに向け出発することになった。現地の練習会場などでスノーボードの萩原監督ら全日本スキー連盟(SAJ)、JOC関係者に会って一連の騒動について謝罪する。国母本人と対面できるかどうかは不明だが、相原監督は「会うことができたら指導したい」と話した。

 今回の問題で大学に寄せられたメールの中には「殺すぞ」「帰ってこなくてもいい」など過激な内容も含まれているという。そのため、五輪終了後についても、予定通りチームと一緒に帰国させるか、別便での単独帰国とするか、あるいは大会を転戦してから後日帰国させるか−−など、あらゆる可能性の中から最善の方法を検討することになる。(スポニチ
http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/news/20100214spn00m050006000c.html

「殺すぞ」メイルが来ているのであって、もし勘違いした野郎が刃物でも振り回すようなことがあったら、その時の責任は〈服装の乱れ〉なんかとは比べものにならない。なので、「応援会」の「中止」もやむを得ないのかなと思ったのだ。