Francisに井上

Stephen Bates “Champion jockey and king of fiction Dick Francis dies at 89” http://www.guardian.co.uk/uk/2010/feb/14/dick-francis-thrillers-author-jockey
MARILYN STASIO “Dick Francis, Jockey and Writer, Dies at 89” http://www.nytimes.com/2010/02/15/books/15francis.html


英国の元騎手にしてミステリー作家のディック・フランシス氏死去。
さて、『読売』の記事;


嵐を呼ぶ男井上梅次監督が死去

 「嵐を呼ぶ男」など娯楽作品を数多く手がけ、日活アクション路線の中心的役割を担った映画監督の井上梅次(いのうえうめつぐ)さんが、11日午後6時5分、脳出血のため亡くなった。86歳だった。

 告別式は近親者で済ませた。後日、お別れの会を開く予定。喪主は、妻で女優の月丘夢路(つきおかゆめじ)(本名・井上明子)さん。

 1947年慶大卒業後、新東宝に入社。52年、「恋の応援団長」で監督デビューした。55年に日活と契約。57年には石原裕次郎主演の「勝利者」「鷲と鷹」「嵐を呼ぶ男」を続けて発表、裕次郎を一躍大スターに押し上げた。

 その後もメロドラマやサスペンス、時代劇など幅広い作品を手がけ、テレビドラマも精力的に演出した。香港に招かれて映画を監督したこともある。83年には、近藤真彦さん主演で「嵐を呼ぶ男」を再映画化した。

 2007年公開の「ALWAYS 続・三丁目の夕日」でも、主人公たちが満員の劇場で「嵐を呼ぶ男」を見る場面が、50年代日本の世相の象徴として登場、話題になった。

 長女は、料理研究家井上絵美さん。
(2010年2月15日19時40分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20100215-OYT1T01127.htm

ずっとバイジといっていたのだが、「うめつぐ」が正しいよう。井上監督のフィルモグラフィとしては、http://movie.goo.ne.jp/cast/90315/index.htmlを参照。裕次郎ヴァージョンの『嵐を呼ぶ男』は勿論観ているが(但しTV)、近藤真彦ヴァージョンは観ていない。全くの偶然なのだが、最近http://plaza.rakuten.co.jp/kngti/diary/201002020000/に刺戟されて、『嵐を呼ぶ男』の主題歌(の替え歌)をよく口ずさんでいたのだった;

おいらは全学連
やくざな全学連
ケンカがわりにデモをすれば
四機のデカもぶっ飛ぶぜ


ジグザグだ
フランスだ
えぇめんどくせぇ、渦巻きだ!

「鬼」をテーマにするなら、かつて左翼から「鬼の四機」として恐れられた警視庁第四機動隊に言及すべきなのではないかということで。井上監督の作品で記憶に残っているのは1976年の『撃たれる前に撃て!』。これは田宮二郎最後の映画作品。その後の1977年に英国映画『イエロー・ドッグ』というのが公開されているが、これは諸般の事情で日本公開が遅れたもので、1973年製作のもの*1。勿論、TVドラマとしては、最後の作品は『白い巨塔』である。『白い巨塔』の放映中に彼は猟銃で自殺してしまうのだが、当時は彼を巡って様々な陰謀論が囁かれていた。〈M資金〉とか。〈M資金〉といえば戦後の陰謀論の定番だったのだが、21世紀になった今、どの陰謀論マニアも〈M資金〉のことなんか忘却してしまったみたいだ。ということで、降る雪や昭和は遠くなりにけり。
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