不幸の映画(メモ)

嫌われ松子の一生 通常版 [DVD]

嫌われ松子の一生 通常版 [DVD]

http://d.hatena.ne.jp/nessko/20100115/p1


中島哲也嫌われ松子の一生*1について。取り敢えず、


この映画、場面、場面で花や草が印象に残りますね。庭、道端、野原、川辺、部屋や窓に飾られた花、柱に伝う蔦など、様々な花の色、草葉の緑が妙に生々しく、静かだけど生きている、そんな気配が伝わってくるようで、孤独な松子を拒絶することなく生きる草や花がいつも彼女を取り巻いている。ときには松子の気持ちを反映するかのように見えることもあるけれど、本来は人の事情などとは無関係にうつくしい、静かで強くて無慈悲で寛容な、花や緑。
というところをメモ。
ところで、最近の不幸(或いは貧乏)についての映画といえば、この『嫌われ松子の一生』のほかに、タナダユキの『赤い文化住宅の初子』と堤幸彦の『自虐の詩』(これも中谷美紀だ!)。誰か、この3本を比較して論じているという人はいないか。
赤い文化住宅の初子 [DVD]

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