Vladimir Dubkoなど

午後からギャラリーを2軒廻る。
先ずは、田子坊の粤雅藝術画廊にて、呉海燕『相対的簡化――♂+♀』。呉海燕は1982年山東省生まれで、現在華東師範大学の修士課程に在学中。わかりやすくエレガントな抽象画。
それから、永嘉路のArt Labor*1にて、Vladimir Dubko*2Detailed Delusions: An Uncommon Review of Familiar Places。Vladimir Dubkoはベラルーシ生まれで、主にモスクワを拠点に活動しているイラストレーター。作品の系列は大まかに2つに分かれる。ひとつはヴェニア板上へのシルクスクリーン。面白いのは、凝視していると、背景である筈のヴェニアの木目が前景に迫り出してきて、ゲシュタルト(地−図)が混乱してしまうこと。もう一つの系列は影絵風の版画。どちらにしても、有機的なものと無機的なもの、アナログなものとディジタルなものが微妙なバランスで共存している。
Art Laborのディレクターである馬丁(Martin)と話していたら、彼曰く、”20 years ago, I had been living in Chiba-ken for one month.” “Really?” “It was a very quiet place unlike Tokyo.” “Really?”