強制不妊手術

共同通信の記事;


無断不妊手術でチェコ政府が謝罪 少数民族ロマ女性に

 【ウィーン共同】チェコ政府は25日までに、同国で1990年代まで、女性の同意を得ない違法な不妊手術が繰り返されていたことを初めて認め、謝罪した。被害者の多くが子供の多い少数民族ロマ(ジプシー)といい、その出生を抑えようと旧チェコスロバキア共産政権下で手術が行われるようになったとみられる。

 同国のコツァーブ人権担当相は23日「過去にインフォームドコンセント(十分な説明と同意)を欠いた不妊手術が行われてきた。最も根源的な人権が損なわれた」とし、再発防止に努めると述べた。

 現地からの報道によると、被害者は名乗り出ただけで80人を超え、不妊手術の意味すら理解せずに手術の同意書に署名したケースもあったという。

 手術は70年代には行われていたとみられ、89年の共産政権崩壊後も継続。人権団体は「2003年に行われた例も確認された」としている。04年ごろ、人権団体が告発し政府などが調査していた。
2009/11/25 10:52
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009112501000113.html

「被害者の多くが子供の多い少数民族ロマ(ジプシー)」――それ以外ではどんな属性の人が「被害者」になったのか。


瑞典における障碍者に対する強制不妊手術の問題については、市野川容孝氏の報告;


「汚名に塗れた人びと」『みすず』No. 449, pp. 14-22, 33、1998 http://www.asahi-net.or.jp/~ls9r-situ/ichinokawa/omei.html
福祉国家優生学――スウェーデンの強制不妊手術と日本」『世界』1999年5月号、pp.167‐176
http://www.arsvi.com/1990/990501iy.htm


を参照のこと。


See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080906/1220662781