唐徳剛

石剣峰「“口述”民国 他仍在傾聴歴史的呼吸」『東方早報』2009年10月30日


中国系米国人の歴史学者、唐徳剛(Tang Degang)氏がカリフォルニア州の自宅で死去。享年89歳。唐氏は1920年安徽省合肥に生まれ、抗日戦争中に重慶中央大学歴史系を卒業し、安徽省で教鞭を執っていたが、戦後紐育のコロンビア大学歴史学部に留学し、1959年に博士号を取得した後は、一貫して紐育市立大学(CUNY)に勤務した。唐氏の史学的貢献は、中華民国に関するオーラル・ヒストリーと「歴史三峡説」。オーラル・ヒストリーに関しては、『胡適口述自伝』、『李宗仁回億録』、『顧維鈞回億録』、『張学良口述歴史』がある。『胡適口述自伝』はオーラル・ヒストリーとしては最初に出版されたものであり、胡適とは親密な交流があり、唐氏は胡適の弟子と見なされている。胡適に関しては、『胡適雑憶』(1979)あり。「歴史三峡説」は中国史は3つの段階に分けられるとするもの。最初の転換は戦国時代から秦帝国にかけて。第二の転換は「近代的大動乱」。なお、唐氏は1990年代には日本の戦争賠償を要求する運動に参加している。
記事には、許紀霖、楊天石、金光耀、傅月庵、馬家輝、梁文道の追悼コメントを付す。


英語のソースとしてはhttp://www.getjealous.com/getjealous.php?action=showdiaryentry&diary_id=631657&go=www.nike-star-shoes.com
中国の報道としては、http://news.xinhuanet.com/politics/2009-10/30/content_12361489.htm http://news.sina.com.cn/c/2009-10-30/065216524455s.shtml
また、http://zh.wikipedia.org/wiki/%E5%94%90%E5%BE%B7%E5%89%9B http://book.qq.com/zt/2009/tangdegang/


ところで、梁文道『我執』*1を読了。