南郷など

承前*1


PledgeCrew*2 2009/10/19 11:27
ここの人は、かつて「試行」の常連投稿者だった南郷継正の信者のようですね。
トンデモな妄想を垂れ流すのは勝手ですが、せめて弁証法だの唯物論だのと口走るのだけはやめてもらいたいものです。
しょっちゅう、三浦つとむの名前が引き合いに出されていますが、あれでは三浦があまりにかわいそうです。
南郷も『武道の理論』だけにしておけばよかったのに。
http://blog.goo.ne.jp/hienkouhou/e/18bf16a602626518fa9ef1212ec9be9f

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091019/1255890095#c1255919232

弁証法だの唯物論だの」にそれほどシンパシーはないのですが。
南郷継正という人については、昔三一新書かなんかで著書を出していたなということくらいしか知らず。Wikipediaの記述も詳しくない。ただ、機関誌を伴った〈南郷学派〉みたいなものも形成されているようですね。また、国家論の滝村隆一とも関係があるらしい。滝村については全然詳しくないものの、以前政治党派や学問的系譜を異にする複数の人から滝村国家論はmust readだと言われたこともあり、何だか複雑。
〈南郷学派〉のトンデモぶりについては、


http://taraxacum.seesaa.net/article/60562020.html
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20071009


も。
三浦つとむについては、2005年に『こころとことば』という本の感想を書いたことがある*3。勿論、私は三浦つとむには批判的であるが、彼のテクストはトンデモで済まされるものではなく、(批判目的であれ)真面目に読まれるべきものだと考えているので、あのお線香屋さんのような使い方は(PledgeCrewさんがいうように)「あれでは三浦があまりにかわいそうです」。ただ、『弁証法はどういう科学か』だったと思うのだが、マルクーゼが自然弁証法を否定したことを批判していたと思う。これと〈際限なきトンデモ〉という事態は関係があるのかないのか。

こころとことば (1977年)

こころとことば (1977年)

弁証法はどういう科学か (講談社現代新書)

弁証法はどういう科学か (講談社現代新書)