加藤和彦

土曜の深夜というか日曜の早朝は吃驚。
『毎日』の記事;


加藤和彦さん自殺:軽井沢のホテルで首つる 部屋に遺書 

 17日午前9時25分ごろ、長野県軽井沢町のホテルの客室で、歌手で音楽プロデューサー、加藤和彦さん(62)=東京都港区六本木1=が首をつって死亡しているのを県警軽井沢署員らが発見した。同署は、遺体に目立った外傷がなく、室内から遺書とみられる文書が見つかり、知人に自殺をほのめかす電話をかけていたことなどから自殺とみている。

 同署によると、加藤さんは16日から1泊の予定で1人で宿泊。17日午前8時15分ごろ、ホテルに加藤さんの知人女性から「本人と携帯電話がつながらない」と安否の確認を求める連絡があった。ホテルの通報を受けた署員と従業員が客室に入ると、浴室で加藤さんが普段着姿で亡くなっていた。葬儀は近親者で行い、お別れの会を後日開く。

 最近、加藤さんはこの女性に電話で自殺をほのめかすような話をしており、15日ごろから連絡が途絶え、所在も分からなくなっていた。不安に思った女性や音楽仲間が行方を捜し、ホテルを突き止めた。

 部屋には、あて先を記載した封筒2通があり、それぞれに遺書らしい文書が入っていた。いずれもホテルの便せんではなく、別の紙を使ってパソコンで作成されており、同署は加藤さんが事前に用意していたとみている。あて先は個人名ではなかった。室内や旅行カバンが荒らされた形跡はなかった。【藤澤正和、小田中大】
 ◇「帰ってきたヨッパライ」が大ヒット

 加藤さんは京都市出身。龍谷大学在学中の1965年、北山修さんら計5人で「ザ・フォーク・クルセダーズ」を結成した。

 67年、グループは解散したが、自主制作アルバムに収録した「帰って来たヨッパライ」(加藤さん作曲)と「イムジン河」(北朝鮮の曲)がラジオで取り上げられ、1年間限定の条件付きで活動を再開。この際、はしだのりひこさんがメンバーに加わった。

 67年末発売の「帰って来た〜」が大ヒットする一方、「イムジン河」は政治的配慮で発売中止に。「悲しくてやりきれない」「水虫の唄」「青年は荒野をめざす」などを送り出した。グループは68年10月に予定通り解散した。

 71年には北山さんと「あの素晴しい愛をもう一度」を発表。当時の妻ミカさん、角田ひろさん、高中正義さんと「サディスティック・ミカ・バンド」を結成して72年にデビューしたが、加藤夫妻の離婚で75年に解散した。

 その後はソロで活動。再婚相手の作詞家、安井かずみさん(94年死去)とのコンビで多数の曲を発表し、他のミュージシャンにも提供した。
 ◇つま恋共演最後に

 07年に加藤さんとユニット「和幸(かずこう)」を結成した坂崎幸之助さん(THE ALFEE)の話 あまりに突然のことで、言葉にならないし、信じられないというのが正直な気持ちです。9月20日の「つま恋コンサート」で一緒にステージに立ったのが最後になってしまいました。今はただ、加藤さんのやさしい笑顔を思い出しながら、冥福を祈るばかりです。
 ◇常に最先端走った

 音楽評論家の富澤一誠さんの話 2カ月ほど前、日本レコード大賞の会議で会った時は、いつもの元気な発言をしていたので信じられない。「帰って来たヨッパライ」で早回しを取り入れるなど、常に音楽の最先端を走り続けた。音楽業界が混迷している現代、羅針盤を失ってしまった。「J−POPの巨星墜(お)つ」という思いがする。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091017k0000e040055000c.html

もう少し後の報道(『産経スポーツ』)によると、加藤さんは「うつ病」と診断されていたという*1。私の知識では、鬱病の谷底の時期には自殺する気力もないので、恢復期にあったのでは? 
私が意識的に音楽を聴き始めた頃は勿論フォーク・クルセダーズもなく、サディスティック・ミカ・バンドも解散していた。ただ、当時、フォークル周辺の曲、「あの素晴らしい愛をもう一度」とか「風」とかは、文部省とか日教組の覚えがめでたかったのか、合唱コンクールの課題曲とかになっていた。私にとって、加藤和彦は「シンガプーラ」みたいなちょっとレイド・バックしたAORの人だったのだ。だが、当時はAORを愉しむほど成熟していなかった。それから、某住宅メーカーのCMソング「家をつくるなら」。加藤和彦が歌っていると知ったのはかなり後だったのだが、これはミカ・バンド以前だよね。最近では『パッチギ』のサントラ。
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http://ameblo.jp/sugarmountain/entry-10366972492.html


これは凄い。加藤和彦作品の映像をリンク。例えば、竹内まりやの「ドリーム・オブ・ユー」、アグネス・チャンの「妖精の詩」、トワ・エ・モアの「初恋の人に似ている」、ベッツィー&クリスの「白い色は恋人の色」等々。

See also
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