http://www.asahi.com/jinmyakuki/TKY200909150192.html (Via http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20090916/p1)
会津松平家13代当主松平保定氏について;
Apeman氏曰く、「かつての「賊軍」を「英霊」として統合しようという野心的な目論見があったのか、それとも単に無神経だったのか・・・」。もしかして、靖国神社側は会津問題が昭和天皇の弟である秩父宮の結婚によって清算されたものと思い込んでいたかも知れない。それはともかくとして、実は「賊軍」の「英霊」としての「統合」というのは靖国神社の根っこの部分にある。明治10年の西南の役*1に際して、「警視庁抜刀隊」が組織され、多くの旧会津藩士及びその子弟が志願した。戊辰戦争を契機に創建された「東京招魂社」が靖国神社に改称されたのは西南の役の戦死者の合祀に際してである。櫻井進『江戸のノイズ』*2に曰く、
2年前、磐梯山と猪苗代湖に臨むマンションに、妻と2人で移り住んだ。近くに藩祖の墓がある。東京で生まれ育ち、大学を卒業して、農林中央金庫に29年、勤めた。
あまり知られていない話がある。
保定は定年退職後、人柄を見込まれ、「靖国神社の宮司に」と打診があった。辞退したが、「どうしても」と要請された。
靖国神社は、戊辰戦争での新政府軍側の戦没者を慰霊したのが、その始まりである。
3カ月、悩んだ。他の神社ならともかく、最終的に断った。
ここにおいて、戊辰戦争の勝者と敗者は、西南戦争を共通の敵西郷隆盛と戦うことによって、国家の死=内乱を救ったのである。そしてここに、国家が大規模な形で人間の死を管理するイデオロギー装置が形成されたのである。(p.217)*3
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