名誉回復

浅野智彦さんのご教示。

Jack Schofield “No 10 apologises for "appalling" treatment of Alan Turing” http://www.guardian.co.uk/technology/blog/2009/sep/11/turing-apology-gay


コンピュータ・サイエンティストのアラン・チューリング*1は1952年に同性愛者として「化学的去勢(chemical castration)」に処せられ、その2年後の1954年に41歳で自殺した。コンピュータ・サイエンティストのJohn Graham-Cumming氏がチューリングの名誉回復を求める署名活動を呼びかけ*2、遂にゴードン・ブラウン首相はチューリングに対する「処置」と英国における同性愛抑圧政策に対する謝罪文を発表した。
無知を告白すると、勿論Alan Turingという名前は知らないわけではないが、彼が同性愛故に迫害され、自殺したということは知らなかったし、独逸軍暗号解読者(code-breaker)、第二次大戦の英雄としての側面も長らく記憶から外れていた。
ブラウン首相の謝罪文はhttp://www.number10.gov.uk/Page20571

英国で同性愛が完全に合法化されたのはトニー・ブレアによって労働党が政権を奪還してからか。それから重要なのは、独立した旧英国殖民地(例えば印度、マレーシア、シンガポールなど)が独立後も旧宗主国のhomophobic lawsを継承してきたということだろう。