
- 作者: 塩川伸明
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 1994/09/01
- メディア: 単行本
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塩川伸明『社会主義とは何だったのか』*1で、或る「ポーランドのアネクドート」が引かれている;
「ソ連」には他の色々な名前が代入可能であるようだ。
ある女の子が、学校の宿題で、「私は何故ソ連を愛するのか」という題の作文を書かねばならないことになった。少女はどうしてソ連を愛するのか分からなかったので、父親に尋ねた。「ねえ、お父さん、どうして私はソ連を愛するの?」。父親は怒って、「なに、ソ連を愛するだって。お前、気でも狂ったか」と答えた。困った少女は、次々にいろいろな大人に同じ質問をしたが、かえってくる返事はみな同じだった。少女がさんざん考えた末に飽きた作文は−−「何故私がソ連を愛するかというと、他の誰も愛さないので、気の毒だからです」。(p.17)