隣の市の話

『読売』の記事;


千葉市議長逮捕、暴力団「街守ってくれる」

9月4日3時8分配信 読売新聞
 千葉市議会議長が暴力団員の名刺を示し現金を要求した疑いが持たれていた問題で、千葉県警は3日、同市議長の小梛(おなぎ)輝信容疑者(66)(同市稲毛区小仲台)を恐喝未遂の疑いで逮捕した。

 発表によると、小梛容疑者は同市稲毛区にテナントビルが建設されていることを知り、施主とコンサルティング契約をしている市内の不動産会社社長(54)に対し、4月29日、同区内の後援会事務所で、背後に暴力団組織があるように伝えて暗に金を要求した疑い。調べに対し、小梛容疑者は「私から脅したり、要求したりしたことはない」と容疑を否認しているという。

 県警捜査4課によると、小梛容疑者は暴力団の組織名、個人名を挙げて、「自分は暴力団に影響力がある」などと言って脅したという。社長はこの翌日、千葉西署に相談し、同署は6月4日、被害届を受理した。

 また、小梛容疑者が稲毛区内のマンション建設工事を進める別のゼネコンにも、親族企業や地元企業との業務契約などを要求していたことがわかった。

 同社の関係者によると、マンション工事担当者が2007年9月以降、小梛容疑者の事務所に再三呼び出され、自らの親族が経営する建設会社を通して資材を納入することや、工事の警備業務に地元業者を使うことを要求されたという。担当者が要求を断ると、小梛容疑者から「暴力団に工事の邪魔をさせるぞ。俺が金であいつらを抑えているんだ」などと脅されたという。

 同市では4月、前市長の鶴岡啓一被告(69)が収賄容疑で逮捕、起訴されている。

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 小梛容疑者は7月10日、読売新聞の取材に応じ、暴力団との関係を認めた。一問一答は次の通り。

 ――ビル建設工事の関係で不動産会社が脅されたとの話があるが

 「不動産屋が俺の所に来たから、『小仲台はうるさい街なんだよ。ここには自治会の会員に暴力団がいるんだ』(と言った)。それで、たまたま机の上に名刺が置いてあったから、『こういうのもいるから、あんた(工事を)やめなよ』と言った」

 ――金を要求したのか

 「うちの自治会では、(工事業者と)協定書結ぶことになっているが、あそこは言うことを聞かない。それで不動産屋が来て100万円で俺を口説こうとした。それで『ふざけるな』と言った。俺だったら20億、30億円もらうっていうんだ」

 ――暴力団との関係は

 「子どもの頃から『お兄ちゃん』なんて言ってた。稲毛の街を守ってくれている。暴走族なんかが夜中うるさいと、若い衆が出てきて抑えてくれる。だからやくざもんというより、みんな自治会なんだ」


最終更新:9月4日3時8分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090904-00000103-yom-soci

かなり前に、所謂ゼネコンに勤めている人から、工事を始めようとするとやくざがよく小遣いをせびりに来るということは聞いたことがあるので、こういうトラブルはよくあることなのだろう。実は、千葉市は私の実家の隣の市であり、この小仲台の辺りもそれなりに土地勘はある。この辺りは、私が子どもの頃はまだ農村地帯、つまり雑木林を切り拓いて造成された典型的な郊外新興住宅地で、かつては土地成金もそれなりに多かったのだが、このニュースを聞いて先ず思ったことは、同じ千葉市といっても風呂屋が集中する栄町辺りならともかく、こんな場所でも組を張ることができるのかということだった。シノギでも土建関係の比重はけっこう大きかったんじゃないか。