それなら不挿電に

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昔の歌番組では、宮間敏之とニューハードとか高橋達也と東京ユニオンとか原信夫とシャープスアンドフラッツといったジャズのビッグ・バンドが伴奏を担当していた。これはビッグ・バンドを維持していく上でも、割のいいアルバイトだったのだろう。TVの伴奏がなくなって、はたしてジャズ・バンドを維持していくことは可能なのか、そちらの方が心配だったりする。
さて、TVに歌手やバンドが出る場合に口パクや当てふりというのも、時間や費用についての効率性という観点からは是ということになるのだろう。たしかにバンドが万が一予定演奏時間を遙かに超過して、10分間のギター・ソロ、10分間のドラム・ソロなんかをやりだすというのは、TV局側にしてみれば、ヴォーカリストがカメラの前で突然全裸になるというのと同様のリスクではあろう。
ただ、不思議なのは、何故そこまで、口パクや当てふりを使ってまで*1、バンドの生出演というのに拘るのかということである。だったら、PVを流せばいいじゃん、と思う。
口パクでなくとも、TVで歌手が歌う場合伴奏はカラオケが当然ということなのだが*2、どうすれば面白くなるのか。DJがカラオケに勝手にスクラッチをかけたり、別の音を勝手にリミックスしたりというのはどう? また、機材の調整とかに手間がかかるというなら、バンドはTVでは不挿電(unplugged)ということにすればいい。或いは、歌手は生ギターの弾き語りか伴奏なし、アカペラで。

*1:当てふりのためのリハーサルというのもけっこう大変であるらしい。

*2:昔から、専門の歌番組以外のヴァラエティとかではそれが当たり前だった。