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「山国隊」について触れられている。「山国隊」については、仲村研『山国隊』という本があった。あと、「偽官軍」としては、相楽総三率いる「赤報隊」*1、「高松隊」、「花山院一党」*2。「偽官軍」とは性格を異にするかも知れないが、「隠岐騒動」*3については、五木寛之『日本幻論』の中で語られている。
- 作者: 仲村研
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1994/10
- メディア: 文庫
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- 作者: 五木寛之
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/12
- メディア: 文庫
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実は、大正時代というのは薩摩vs.長州の対立が隠微なかたちで再燃し、微妙なかたちで薩摩側が勝利した時代でもあったので、それと関係があるのかも知れない。禁門の変において、会津とともに京都を守護していたのは薩摩藩だった。
禁門の変の死者は、官軍側と賊軍側が共に祀られています。はじめは御所を攻撃した賊軍側である長州兵だけが祀られていたのですが、朝廷を守護していた会津側が祀られないなんて、あまりに本末転倒、ひどいではないかということで、大正時代に合祀されたのでした。
また、「こんな風に、靖国神社というのは時の権力者の都合で合祀基準をコロコロ変えているので、「戦死者を祀っている」とばかりも言えないし、「天皇のために戦死した霊を祀っている」というのも不正確です」。これは、「天皇のために」を解釈するのが当の天皇ではなく、「時の権力者」の息のかかった(というよりも、当時は軍機関だった)靖国神社だったということでしょう。
「靖国」の思想については、ここでも小島毅『靖国史観』*4をマークしておく。
- 作者: 小島毅
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/04
- メディア: 新書
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