週末、久しぶりに画廊に行く。
先ず、藝術労動画廊(ART LABOR Gallery)*1の任芷田『哪児都是這児(Everywhere is Here)』。昨年観た任芷田の個展*2とコンセプトは基本的に同じだが、「愚公移山」と題された3枚のシリーズは危険で且つ面白い。また、このカタログには、2008年に任芷田が北京で行ったインスタレーション「墨汁噴泉」の写真あり。
それから、Andrew James Art*3の尹美娟(Dorothy M. Yoon)『女主人公的八次方(8 of Heroines)』。英国在住の韓国人アーティストである尹美娟の作品は、昨年観た『13金髪女郎』*4と同様に、コスプレをした自らの写真を素材としたものだが、今回は「ヘンゼルとグレーテル」を初めとした8人の西洋童話の主人公に扮している。背景として朝鮮伝統絵画が借景され、尹美娟のポーズは泰西名画からの引用である*5。また、コスチュームは朝鮮の民族衣装の素材を使って、尹美娟自身によってデザインされたもの。
*1:http://www.artlaborgallery.com/
*2:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080331/1206931536
*3:http://www.andrewjamesart.com/
*4:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080313/1205376643
*5:泰西名画のポーズの引用ということだと、作風は全く違うが、日本人アーティスト市川友章を思い出させる。See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090315/1237087906