「哲学の庭」

承前*1

econthoughtさん経由で知る。
『産経』の記事;


釈迦やキリスト、ガンジーも 哲学堂公園に「哲学の庭」 12月に中野区にお目見え
2009.7.24 17:33


ハンガリー出身の哲学者で彫刻家、ワグナー・ナンドール(1922〜97年)のブロンズ作品「哲学の庭」が東京都中野区に寄贈され、12月上旬にも同区立哲学堂公園(同区松が丘)に設置される。今年が日本とハンガリーの外交開設140周年、国交回復50周年にあたり、記念事業の一環として実現した。

 同区によると、ワグナーは昭和41年に日本人の和久奈(旧姓秋山)ちよさん(78)と結婚。44年に日本に移住するため来日し、50年に帰化。栃木県益子町を拠点に創作活動を続けた。「哲学の庭」は制作年数50年といわれるワグナーのライフワーク的作品。水盤の中心部にある玉を見つめるアブラハム、エクナトン、キリスト、釈迦、老子のブロンズ像5体がおり、そばに3体ずつ計6体の偉人の像が立つ。原型から3セット作られ、2セットは益子町のワグナー・ナンドールアートギャラリーに、もう1セットは故郷のハンガリーに設置されている。

 今回の寄贈は、ちよさんが東洋大学創立者で、哲学堂公園を開設した哲学者、井上円了(1858〜1919年)とワグナーの哲学観につながりがあるとして、哲学堂公園への設置を要望。中野区が申し出を受け、哲学堂公園の一部約150平方メートルを整備し、水盤を囲む5体と聖フランシス、達磨大師ガンジーの3体の計8体を受け入れることになった。

 ちよさんは「今年はハンガリーと日本の記念すべき年。その年に『哲学の庭』が哲学堂公園に設置されることになり、非常にうれしい。(像は)昔の人たちだが、未来に向かった問題提起、人類が開いていくべき道を考えてワグナーが制作した。多くの皆さんに見ていただきたい」と話している。
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/090724/tky0907241736006-n1.htm

Wagner Nandor(和久奈南都留)については、http://wagnernandor.com/indexj.htm また、益子町観光協会のサイトにおける「ワグナー・ナンドール・アートギャラリー」の頁はhttp://www.mashiko-kankou.org/509_topicsd.shtml それから、Wagner Nandorの伝記、下村徹『ドナウの叫び』が出ているらしい*2