淫、賭、呪、艶

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090718/1247885670で、黒川氏のエントリー経由で「常用漢字表(1945字)の見直しを進めている文化審議会の漢字小委員会は、新たに加える予定の191字のうち、教育現場から不適切だと指摘を受けた「淫」「呪」「艶」「賭」など一部の漢字について再検討することを決めた」という『読売』の記事を引用したが、実は「再検討することを決めた」ことはないという。私は「文化審議会」ではなく「教育現場」をおちょくったので、それは論旨に影響するものではない。http://kurokawashigeru.air-nifty.com/blog/2009/07/718-c6d2.htmlのコメント欄に引用されている、『産経』の記事を示しておくことにする;


淫、呪…どうする? 新常用漢字登用で議論白熱
2009.7.18 00:18産経

 「常用漢字から『淫』は削除すべきだ」「それは言葉狩りにつながる」−。漢字使用の目安となる常用漢字表(1945字)の見直しを進める文化審議会の漢字小委員会で17日、第1次試案で追加された191字のうち、教育現場から不適切との指摘を受けた「淫」「賭」「呪」「艶」などの漢字の扱いをめぐって議論が白熱した。

 委員の1人が「子供は漢字を文脈の中で理解して覚えるが、教師は『淫』などの字をどう適切に教えればいいのか」と削除を求めると、別の委員がこれに反発。「中高生になればみんな知っている。要は教え方の工夫の問題だ」と切り返し、「規制すれば言葉狩りになる」と語気を強めた。他の委員からも「残すべきだ」とする意見が出された。