張江当代藝術館*1の楊千『媒体製造(Media Made)』を観る。
楊千は1959年に四川省成都に生まれ、1982年に四川美術学院を卒業*2。
さて、『媒体製造(Media Made)』というのは比喩ではなく字義的に理解しなければならない。今回展示された作品は全てメディアの痕跡によって作られている。具体的に言えば、雑誌をシュレッダーにかけた屑をカンヴァスに貼り付け、色を塗り直して、再構成されたバラク・オバマやグリーンスパンの肖像。また、”Legend 1001”というシリーズでは、雑誌をシュレッダーにかけた屑だけでなく、紙幣をコピーした紙をシュレッダーにかけた屑を使って、米ドル紙幣やユーロ紙幣が再構成される。また、立体作品”Media and Body”は合成樹脂の人体の型に雑誌をシュレッダーにかけた屑を詰め込んだもの。