「職縁結婚の盛衰」(メモ)

合コンの社会学 (光文社新書)

合コンの社会学 (光文社新書)

北村文阿部真大『合コンの社会学』を読み始めて、第5章まで読む。


澤美帆、三田房美「職縁結婚の盛衰と未婚化の進展」『日本労働研究雑誌』535、2005


という論文が紹介されている(p.18ff.)。
曰く、「一九七七年から二〇〇二年のデータを分析する岩澤美帆と三田房美は、「職縁結婚」が一九六〇年代後半以降、日本の企業社会における「マッチング・システム」として機能したこと、しかし現在では女性の就業意識の変化や雇用の不安定化などにより弱体化したことを指摘する」(pp.18-19)。


かつては企業に就職すれば、会社のなかで結婚相手を見つけることができ、サラリーマンと専業主婦の組み合わせからなる典型的な家族像を難なく遂行することができた。若い男女は「恋愛結婚」の名のもとに、職場からも家族からも社会からも承認されるかたちで、恋愛し結婚し家族をもつことができた。しかし近年、特にバブル崩壊のあと、このシステムが綻びを見せている。女性の就業年数が長期化し――雇用条件が大きく是正されたわけではないにしても――いっぽうで男女ともに非正規雇用化の波にさらされているとき、同じ会社のなかで、キャリアを捨てて家庭に入ってくれる女性やブレッド・ウィナー(稼ぎ手)候補の男性と出逢うことは難しくなる。(p.19)