承前*1
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2004/06/25
- メディア: DVD
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いちばん印象に残ったのは、この映画が〈下からの視線〉に拘っていたということ。競技中の選手を下からのアングルで撮るということだけでなく、例えば聖火リレーを見物する群衆。キャメラは群衆の視線のその先を目指すのではなく、聖火を見ようと爪先立ちになった群衆の足下に注目する。あとは、陸上競技のパートがすごく長く、実際に時間を計ったわけではないが、全体の半分近くを国立競技場での陸上競技が占めているのではないかという印象は持った。その反面、その他の種目はほんのちょっとずつ紹介、という感じだった。
ところで、オリンピックの開会式を屋内で行うようになったのはソウルから? 1984年のLAは屋外だったっけ? 2004年の市川崑へのインタヴューによると、開会式当日に雨が降った場合、もう開会式は行わず、翌日からいきなり競技に突入することになっていたという。ということは、当時のオリンピックでは、開会宣言や聖火台への点火を含む開会式は必須のものとは見なされていなかったことになる。